鹿児島港から片道15分、乗船料200円で桜島へ渡ることができる桜島フェリー。鹿児島港自体が街中にあり、こんなに気軽にフェリーに乗れる場所ってあるのと思って、鹿児島を訪れると無意味に何度も桜島フェリーに乗ってしまいます。
2022年10月から御船印の販売も始まり、もちろんフェリーのうどんは美味しい!
(最新旅行時期 2024年4月)
鹿児島港 桜島フェリー乗り場の行き方
鹿児島中央駅より
鹿児島の中心となるJR駅は鹿児島中央駅です(※鹿児島駅ではない)。鹿児島中央駅から鹿児島港の桜島フェリー乗り場へ行く場合、1番分かりやすくて本数も多いのが市電(路面電車)です。市電は繁華街である天文館も通ります。
鹿児島中央駅前から市電に乗車して13分。水族館口電停で下車して徒歩7分で到着します。市電は昼間であれば6分に1本程度走っているため、鹿児島中央駅から30分あれば着くと思います。
- 0分鹿児島中央駅前 電停
鹿児島市電2系統 鹿児島駅前行き
- 7分(経由)天文館通
- 13分水族館口 電停
水族館口電停から徒歩7分(500m)で到着
- 20分鹿児島港 桜島フェリー乗り場
鹿児島駅より
宮崎や霧島温泉方面からJRで来る場合、鹿児島駅で下車すると近いです。鹿児島駅から徒歩10分くらいです。
桜島フェリーの便数
桜島フェリーは24時間運航しています。深夜から早朝の時間帯は便数は少ないですが、朝6時~夜19時台までなら1時間に3~4本あるので、ふらっとやってきても大丈夫そう。
上記の画像は桜島港発の時刻表です。本数がどれくらいあるか分かるように載せているので、最新の時刻表は下記の鹿児島市公式HPから確認ください。
鹿児島港フェリーターミナルについて
飲食店
どの店も閉まるのが早いですが、鹿児島港の乗り場内にラーメン屋やカフェなどが数軒あります。桜島フェリーで有名なうどん店「やぶ金」の実店舗もあるのですが閉店は15時です。
コインロッカー
乗船口の向かって右側にコインロッカーがあります。夢工房スマイルという看板があるブースの中です。100円玉専用の昔ながらのコインロッカーです。
料金 | 1日(0時から24時) |
---|---|
小・中 | 300円 |
大 | 500円 |
特大 | 600円 |
鹿児島港から乗船
運賃は桜島港での後払いになるため、鹿児島港ではそのままフェリーに乗り込むだけです。チケットの購入は必要なく、改札もありません。
ゲートをくぐると乗り場の案内があります。矢印の出ている方向に進むのですが、基本的に右側の乗り場です。
矢印通りに進んで船に乗り込みます。
まだ乗客が下船中などで乗り込めない場合は、この場所にロープが張られます。その場合は乗船開始まで順番に並んで待ちましょう。(基本的に乗船開始は出航時間の約10分前)
乗船は出港の30秒前に締め切ります。
乗船口は、鹿児島港ではフェリーの2階、桜島港では3階となります。
フェリーで過ごす
フェリーの構造
桜島フェリーは全部で4隻あります。構造はほぼ同じですが、1999年に就航した第十六櫻島丸はエレベーターがありません。鹿児島港では2階から、桜島港では3階から乗下船を行うため、どうしても1階分の移動が必要となります。
乗船口の手前のブリッジに「次のフェリーはエスカレーターあり・なし」といった案内板が出ているので、階段移動が難しい方はバリアフリー船を待って乗船しているようでした。
階 | 設備 | 乗下船口 |
---|---|---|
4階 | デッキ | |
3階 | 客席、うどん、売店、トイレ | 桜島港 |
2階 | 車両甲板 | 鹿児島港 |
1階 | 車両甲板 |
やぶ金のうどんを食べる
桜島フェリーは4隻ありますが、全てのフェリーにやぶ金のうどんコーナーがあります。ただし、昼間しか営業していないので注意。
こちらがメニュー。
そばもありますが、ほぼ全員がうどんを注文しています。
レジは1ヶ所で、会計から商品作成まで1人の店員さんが行っています。
①順番に並び、レジで注文
②そのままレジで商品が出来上がるのを待ちます(恐らく1分くらい)
③できあがったら支払い
④やぶ金周辺のテーブル席など食事
⑤食べ終わった食器をお店に返却
やぶ金の周辺にうどんが食べやすいテーブル席があります。船内のどこで食べてもいいようでデッキで食べている人を見たことがあります。
1番多くの人が注文しているスタンダードな薩摩うどん500円。
具だくさんの島津桜島うどん1,000円。これだけ器の色が違うのでセレブ気分を味わいたい人に。
※乗船時間は15分ですが、出港の10分前にはフェリーに乗船でき、早めに行けば最大25分時間が与えられるのでそんなに焦る必要はありません。
乗船が開始されたらすぐに3階のやぶ金へ。過去の経験だと、3人くらい並んでいたとしても5分程度の待ち時間でうどんを手に入れることができ、だいたい出港の5分後には食べ終わる感じでした。
客席(3階)
3階の客席は室内にあってエアコンも効いているので快適。座席は船内全て自由席です。
3階の先頭と最後部には展望座席があります。桜島フェリーは方向転換をすることはないので(どちら方向にも進める)、乗船時に桜島側の座席に座ると眺望がいいです。
フェリーによって椅子の材質や配置などが少し違います。右側の写真は1番新しい2015年就航の第二桜島丸(サクラフェアリー)です。
この席に座って桜島を眺めながらフェリーのうどんを食べると言うのも気持ち良い。
デッキ(4階)
4階に上がると広々としたデッキ。屋根があるので真夏でもそこまで暑くないですし、錦江湾の海風を受けながら見る桜島は最高では。
4階デッキからの桜島。圧巻の景観。
桜島港での運賃支払い
桜島港に到着しました。桜島港ではフェリーの3階からの下船となります。
人道橋を通って桜島港フェリーターミナルへ。この先に改札口があり、運賃を支払います。
旅客運賃(徒歩):大人 200円 子供 100円(1歳~小学生)
現金、鹿児島ご当地IC(ラピカ、いわさき)の他、Suicaなど各種支払方法に対応。
これはターミナル側から見た改札ですが、こちらで支払いをします。
ですがちょっと注意!現金と鹿児島ご当地IC以外で支払う場合は、係員に声を掛ける必要があります。
①現金
改札口にトレーが置いてあるので、そこに運賃を置きます。改札の手前に両替機があるので、小銭がない人は両替をしてからぴったりの料金を支払います。
②ご当地IC(ラピカ、いわさき)
改札にあるICカードリーダーにピッとタッチするだけで通ることができます。
③全国交通系ICカード、電子マネー、クレジットカード、タッチ決済
改札の係員の方に声を掛けて、「Suicaで支払います」「クレジットカードです」等と伝え、端末操作をしてもらう必要があります。
Suicaなどの全国交通系ICカードの端末は改札とは別の場所にあり、金額を設定してもらった後にタッチします。
Q:桜島港から乗船する場合は?
A:桜島港の改札で運賃を支払ってから乗船します。鹿児島港には改札はありません。
車両での乗船について
以前に定期観光バスで乗船したことがありますが、車両も鹿児島港では受付や支払いなどはせず、そのまま乗船します。
桜島港側に料金所があるので、こちらで支払いをします。
桜島港フェリータミナルの設備等
4階 | 展望スペース | |
3階 | 乗船口、窓口、ATM、カフェ、観光案内所 | 神社方面出口 |
2階 | 事務所 | |
1階 | コインロッカー、市営バス窓口 | バス停方面出口 |
乗船口は3階。必要な施設は3階に集まっています。トイレは1階~3階の各階にあります。
MINATO Cafe(3階)
鹿児島港の昭和感あふれるターミナルとは違って、桜島港フェリーターミナルは新しくてきれいです。
こちらはフェリーの改札と同じ階にあるおしゃれカフェ「MINATO Cafe」
世界一小さいみかん、桜島小みかんを使った紅茶や緑茶、錦江湾をイメージした青いクリームソーダ―、桜島の灰のようなアッシュラテなど、桜島にちなんだメニューが並びます。ドリンクがメインですがランチのカレーも美味しい!
窓際のカウンター席からは桜島フェリーを眺めることができます。
観光案内所(3階)
桜島の観光のことはこちらで。桜島の観光地を巡る路線バス「サクラジマアイランドビュー」の1日券など各種チケットも買えますが、現金だけしか使えません。
1階に鹿児島市交通局桜島営業所の窓口があり、そちらではクレジットカード等の各種決済方法が使えます。
営業時間 | 8:30~17:15 |
定休日 | なし |
鹿児島市交通局桜島営業所(1階)
場所はちょっと地味ですが各種決済方法可能で結構便利。下記の観光に便利な乗車券購入や鹿児島ローカルのICカード(ラピカ、いわさき)へのチャージもクレジットカードでできます。
・CUTE(1日券1,200円、2日券1,800円)市営バス、市電、桜島フェリー、カゴシマシティビュー、サクラジマアイランドビューに乗り放題
・サクラジマアイランドビュー1日券 500円
・市電・市バス・カゴシマシティビュー1日券 600円
営業時間 | 8:30~19:00 |
定休日 | なし |
コインロッカー(1階)
コインロッカーは1階にあります。100円専用のロッカーで、1日300円(小)~500円(大)です。
バス停へ行くには1階から
エスカレーターで1階まで降り、出口を出て左側にバスターミナルがあります。
①サクラジマアイランドビュー
②主に鹿児島交通のバス(桜島の南側の路線、垂水港行きなど)
③市バス(桜島の北側の路線、黒神埋没鳥居方面)
御船印の購入
御船印は鹿児島港、桜島港の窓口、船内売店で購入できます。フェリーに乗らなくても購入可能です。御船印と桜島フェリーのグッズは現金のみ利用可。
第十五櫻島丸(チェリークイーン)は引退してマレーシアへ行ってしまいました。そのため御船印はすでに完売、その他グッズもなくなり次第販売終了となります。
価格 | 300円 |
種類 | 4種 |
購入条件 | 購入場所来訪者 |
桜島フェリーのグッズもありますよ!てぬぐい、マグネット、缶バッジを買ってしまいました。
鹿児島港で購入する
鹿児島港って乗船券の購入の必要がないので窓口があると気付かなかったですが、目立たない場所にありました。こちらの窓口で購入できます。
営業時間 | 7:30~19:00 |
桜島港で購入する
桜島港の窓口はわかりやすい。改札のすぐ横にあります。
営業時間 | 7:30~19:00 |
船内売店で購入する
船内売店でも販売しています。ですが営業時間は各港の窓口より短く(不定期営業となっていて営業時間ははっきり決まっていない様子。過去の経験より9時頃から16時頃な感じ)、港の窓口で買った方が落ち着いて日付スタンプを押せるように思います。
フェリーの種類(4隻)
①第二桜島丸(サクラフェアリー)
2015年3月竣工の1番新しいフェリー。古い船には古いなりの風情があって大好きですが、新しい船はきれいで設備も整っていて気持ちが良いです。
サクラフェアリーには4階のデッキのさらに上にオープンデッキ(前後2ヶ所)があります。夏は直射日光にさらされてかなり暑いですが、このフェリーにしかない施設で開放感は最高。
エレベーターが設置されているバリアフリー船です。
②桜島丸(サクラエンジェル)
竣工は2011年2月。こちらもバリアフリー船です。
③第十八櫻島丸(プリンセスマリン)
竣工は2003年2月。バリアフリー船です。
④第十六櫻島丸(ドルフィンライナー)
竣工は1999年1月。エレベーターは設置がありません。
(引退)第十五櫻島丸(チェリークイーン)
※2023年3月末をもって引退。いままでありがとう!
竣工は1995年1月と1番古く、エレベーターの設置はありません。
観光船みたいな上部の飾りが特徴的。初めて桜島フェリーに乗ったのがこのチェリークイーンだったのですごい親しみがあります。旅客定員は738名となっていて5隻の中で1番。
少しでも安く乗るには
徒歩乗船であれば、桜島フェリーに乗る前後に鹿児島市内や桜島をバスや市電で観光することが多いと思います。観光用のフリー乗車券に桜島フェリーが含まれていたり、持っていると割引で乗船できるものがあります。
①CUTE(キュート) 1日用 1,200円、2日用 1,800円
市電、市バス、カゴシマシティビュー、サクラジマアイランドビューだけでなく、桜島フェリーも何回でも乗り降り可能です。
②市電市バスカゴシマシティビュー1日券(600円)、サクラジマアイランドビュー1日券(500円)
桜島フェリーは乗り放題ではないですが、提示すると2割引きで乗船できます。(200円→160円)。観光案内所や桜島フェリー窓口、市バス営業所の他、路線バスの車内でも販売しています。
③JTBレジャーチケット
コンビニで発券購入でき、通常より5%引きとなります。
(例)徒歩乗船200円→190円、車両4m未満1台+運転手1名1,400円→1,330円
徒歩乗船だと10円安くするためにコンビニで発券するのは面倒だなと思いますが、車両の方だとちょっとメリットがあるかもしれません。
桜島フェリー 鹿児島⇔桜島 旅客乗船(JTBレジャーチケット)
桜島フェリー 鹿児島⇔桜島車両券<片道>(JTBレジャーチケット)
まとめ
乗船時間は15分と短いですが、桜島フェリーのうどんを食べたり、桜島の絶景を眺めたりと楽しい航路ですよね。特に桜島を眺めるには近すぎず遠すぎずのちょうど良い距離感。桜島を見るためだけに乗っても損はないと思います。
桜島フェリーは深夜の大規模噴火の際もすぐに避難活動ができるよう24時間運航しています。
離島へ行くぞと気負うこともなく、24時間運航で時間もあまり気にすることなく、なんといっても鹿児島市内の繁華街からすぐなのでなんとなく乗ってみようかなというゆるさで乗船できるので、これからも鹿児島に来るたびに乗ってしまうと思います。
桜島に渡ったら桜島港周辺の見どころを巡るサクラジマアイランドビューに乗って観光するのもいいですし、ちょっと足を伸ばして南側の有村溶岩展望所や北側の黒神埋没鳥居の方面から桜島を眺めるのもいいと思います(本数は少ないけどどちらも路線バスで行ける)。路線バスで垂水港まで行き、バスごと垂水フェリーに乗る直行バスで鹿児島市内に戻って来るのも楽しいと思います。
それでは良い旅を。
■鹿児島の旅