【鹿児島中央駅発】新島(しんじま)への公共交通機関での行き方

鹿児島県・新島への行き方 鹿児島県
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桜島のすぐ近くにある小さな島、新島しんじまに行ってきました。

桜島の浦之前港から1.2㎞しか離れていないので、そんなに辺鄙な場所にあるという訳ではありませんが、桜島と新島を結ぶ船が週に3日しかないなど不便です。私といえども事前に調べてから島に行ったため、公共交通機関での行き方をまとめてみました。

(旅行時期 2022年9月)

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スケジュール

鹿児島中央駅から新島へのルートマップ
地理院地図Vector (白地図)を加工して作成

1番重要なのは新島に渡る④行政連絡船の時刻です。

■行政連絡船しんじま

日曜、水曜、金曜の週3日運航

先着12名まで乗船可能

運賃(片道):100円(大人)、50円(小学生)

行き浦之前港発(桜島)新島港着
1便8:158:24
2便10:1010:19
3便15:0515:14
帰り新島港発浦之前港着(桜島)
1便8:258:34
2便10:2510:34
3便15:2015:29

※2022年9月現在の時刻表なので、鹿児島市の公式HPにて最新の情報を確認してください。

新島は1周2.3㎞の小さな島で、私は釣りや海水浴をする予定はないので、1便(8:15発)で新島に渡り、2便(10:25発)で桜島側に戻ってくることにしました。これなら2時間島に滞在できます。

この時刻を元に逆算していけば何時に宿を出ればいいか分かります。

②桜島フェリー③桜島島内路線バス(市バス)については、鹿児島市の公式サイトに行政連絡船との接続案内(わかりやすいやつ!)があったので、これを参考にしました。

【行き】

鹿児島市公式ホームページより

桜島フェリーの出発が6:45なので、余裕を持って6:30頃までに鹿児島港の桜島フェリーターミナルに到着すればよく、それなら鹿児島中央駅前から出る市電に6時頃乗ればOK。

この日は鹿児島中央駅前のホテルに宿泊していましたが、天文館付近に宿泊ならもう少し遅くても大丈夫ですね。

【帰り】

鹿児島市公式ホームページより

帰りは10:25新島発の船に乗り遅れないことだけですね。桜島に戻れさえすれば、あとは何とかなる。

電車・バスのご利用方法|鹿児島市交通局|人に環境にやさしい市電・市バス シティビュー サクラジマアイランドビュー
鹿児島市交通局公式ホームページ|鹿児島市の市電・市バスの各種情報を配信中。シティビュー サクラジマアイランドビュー電車・バスのご利用方法。

※桜島港⇔東白浜 市営バス60番線桜島線(①桜島病院、②福祉センター、③桜島苑の3つの時刻表あり)1時間に1本程度、東白浜⇔西浦ノ前(市営バス70番桜島代替線)1日7本

事前準備

前日にお得な交通チケットであるCUTE1日券(1,200円)を購入しておきました。行政連絡船には使えませんが、市電、市バス、桜島フェリー、サクラジマアイランドビュー、カゴシマシティービューが乗り放題となります。

通常運賃

区間片道CUTE市電市バス1日券
市電鹿児島中央駅前→水族館前170円
桜島フェリー鹿児島港→桜島港200円※割引あり
市バス桜島港→西浦ノ前420円
行政連絡船浦之前港→新島港100円××
※桜島フェリー通常200円→160円

今回の旅に関連するお得なきっぷ

大人子供
CUTE1日券1,200円600円
CUTE2日券1,800円900円
市電市バス1日券600円300円
市電市バス24時間券(モバイル券のみ)800円400円
サクラジマアイランドビュー1日券500円250円

私は鹿児島中央駅から出発して、新島など桜島を観光してからまた鹿児島中央駅付近のホテルに戻りました。交通費を計算すると鹿児島中央駅から新島を往復するだけで1,580円(CUTE対象)+200円(フリー切符対象外の行政連絡船運賃)となり、CUTE1日券1,200円を購入した方がよさそうだなという結論に。

新島に行ってもお昼頃には桜島港まで戻って来るので、午後はサクラジマアイランドビュー(桜島の観光地を巡る路線バス)に乗って観光をしました。その分を含めると2,000円分以上乗車したことになるので、買っておいて良かったです。

CUTEの他に市電市バス1日券(600円)もあります。桜島港から浦之前港の市バスだけでも往復で840円になるため、他に桜島や鹿児島市内を観光しないという人はこちらを。

CUTEは日付部分がスクラッチ式になっていて、利用日当日に自分で削って使うというアナログな券です。

鹿児島中央駅前構内や駅前の観光案内所、桜島フェリーターミナル内(桜島港観光案内所、フェリー窓口、交通局桜島営業所)で購入可能ですが、早朝は窓口が開いていないので事前に購入しておくといいと思います。

市電市バス1日券(600円)は車内で購入可能。スマホから購入するデジタル券(24時間券、800円)もあります。

新島へ渡る旅のレポート

鹿児島中央駅前から桜島フェリーターミナルへ

早朝の鹿児島中央駅

起床から7分後、5時50分の鹿児島中央駅。起きられた。(駅前のホテル泊。洗顔と歯磨き、日焼け止めだけで出て来た)

この日は日曜日です。昼間はすごい賑わいの駅前ですけど、この時間はまだ静か。

早朝だと窓口が開いていないので前日に購入しておいたCUTE1日券(1,200円)。市電、市バス、桜島フェリーに1日乗り放題です。鹿児島中央駅付近だと駅改札前と駅前の観光案内所で購入可能。

使用する日付をコインで削って使います。

市電鹿児島駅前電停
大人子供
市電均一運賃170円80円

6:00発、市電の鹿児島中央駅前電停より「天文館・鹿児島駅方面」へ乗車。

フリー切符を使わない場合、市電はSuicaなどの全国交通系ICカードは使えませんが、VISAタッチの使える車両は増加中。

鹿児島市電水族館口電停からフェリー乗り場へ

6:14着、乗車14分で到着。鹿児島港桜島フェリー乗り場の最寄電停である水族館口電停で下車。

フェリー乗り場までは少しばかり徒歩移動が必要で、案内通りの方向にまっすぐ進みます。フェリー乗場まで600m、徒歩8分ほど。

鹿児島港桜島フェリーターミナルへ続く歩道橋

この階段を登って通路を進むと桜島フェリーターミナルに到着します。裏側にエスカレーターがあるのですが、台風の影響で故障中と書いてありました。

桜島フェリーに乗って桜島へ

鹿児島港桜島フェリー乗船口

桜島フェリーの改札は桜島港にあるので、鹿児島港ではそのまま乗り込むだけです。予約はいりません。

桜島フェリーの詳しい乗り方はこちらをどうぞ。

【桜島フェリー乗船記】徒歩での乗り方と御船印&うどんを食べる
鹿児島港から片道15分、乗船料200円で桜島へ渡ることができる桜島フェリー。鹿児島港自体が街中にあり、こんなに気軽にフェリーに乗れる場所ってあるのと思って、鹿児島を訪れると無意味に何度も桜島フェリーに乗ってしまいます。 2022年10月から...
桜島フェリーに乗り込む

予定より1本早い6:30発のフェリーに乗ることができました。

朝ごはんを食べてないんですよね。フェリーのうどんを食べたいですけどオープンは朝8時頃ですって。売店も開いてないですが、鹿児島特産品の自販機があったので黒豚を使ったカレーパンを購入。ほぼ寝てないので食欲が湧かず、あとで景色の良い場所で食べることにしました。

桜島フェリーから見る早朝の桜島

フェリーのデッキに出て桜島からの日の出を眺める。朝が劇的に弱いので起きられたことにひたすら感動しながら見る桜島は格別です。雲がかかってますがとてもきれいです。

桜島フェリー改札のタッチ場所
通常運賃大人子供
桜島フェリー200円100円

6:45着。乗船時間15分、あっという間に桜島港に到着。桜島港に改札があるので支払い、もしくはフリー切符の提示をします。

現金の他、全国交通系ICカード等の各種支払方法が利用可能ですが、改札でピッとタッチで通過できるのはローカルICのラピカといわさきカードのみ。Suicaの人は別端末で金額設置をしてもらってからタッチします。

市バスに乗って浦之前港へ

桜島港3階改札前

桜島港の改札(3階)を出たところ。左へ。

桜島港FTのエスカレーター

エスカレーターで1階まで降ります。そのまま建物を出ると左にバスターミナルがあります。

桜島FTバス乗り場

一番手前の③番のバス停から市バス(東白浜・黒神方面)に乗ります。

③市バス黒神方面

6:50発。桜島フェリーが早い便に乗れたため、市バスも1本早い便に乗れました。

桜島港→東白浜東白浜→西浦ノ前
本数1時間に1本程度1日7本
通常運賃大人子供
路線バス(桜島港→西浦ノ前)420円210円

行政連絡船の出る浦之前港の最寄りバス停は「西浦ノ前」になります。ですが直通のバスは1日1本しかなく、途中の東白浜バス停で乗り継ぎをします。東白浜から先のバス本数が少ないので、結局東白浜では当初予定のバスに乗ることになるよねと思っていたのですが…

東白浜バス停

時刻表では桜島港6:50発→東白浜7:09到着のはずなのに、東白浜7:05発→西浦ノ前7:14着のバスに乗り継ぐことができました。偶然早く着いたのか、乗り継ぐことのできるダイヤなのかは謎。

西浦ノ前バス停

7:14着。なんだかとんとん拍子で港のある西浦ノ前バス停に到着しました。

浦之前港の船乗り場について

西浦ノ前バス停から見る新島

バス停より新島が見えました。

西浦ノ前バス停から浦之前港への道

バス停からこの道を100mほど海の方へ進むと浦之前港があります。徒歩1分くらい。

浦之前港の乗り場遠景

ここが乗り場です。

浦之前港の行政連絡船乗り場

■行政連絡船の時刻

浦之前港新島港
8:158:24
運賃(往復)大人子供
行政連絡船200円100円

写真を撮ったりして乗り場に到着したのが7:20。行政連絡船は8:15に出港予定。船に乗れるのは先着12名で、乗り場の立て看板を先頭に先着順に並びます。この時間ですでに場所取りがされていて、3名の親子の方が釣りをして待っていました。

でも、そんな乗れないほど来ないだろうと思って海を見たりして待っていました。が、7:45頃になると島にある民宿を取材をするTVクルー3人が列に並び始めたので、私も焦って後ろに並びました。

民宿の関係者の方2名が最後に来られ、この船には9人が乗船しました。鹿児島市公式サイトに記載の路線バスで到着した場合、浦之前港到着は8:09ですが、その時間であってもこの日は人数的に乗れましたね。

浦之前港の駐車場

浦之前港の駐車場

私以外は車で港に来ていましたが、船乗り場の近くに行政連絡船乗船者用の無料駐車場がありました。4台くらいは停められそう。

浦之前港から行政連絡船に乗る

行政連絡船しんじま

出港は8:15なのですが、7:50頃に行政連絡船がやってきました。

乗務員は1名のみ。列の先頭の人から順にノート式の乗船名簿を渡されるので氏名や連絡先、帰りの船の時間を記入し、往復の運賃(大人200円)を払います。

行きの乗船時に帰りの船の乗船時間を申告します。申告をすることで帰りの乗船が確定するので、帰りは先着順に並ぶ必要はありません。

行政連絡船後部

小さな船なのでちゃんとした客席はありません。前後のデッキに少し広い場所があって、水色の四角い所に座っている人が1番多かったです。夏だとこれが1番安全な気がしました。

行政連絡船の立席

私がいたのはこの船の端。手すり(写真右側)につかまって立っていました。

行政連絡船の座席

一応、船内に何人か座れる場所があるのですが、めちゃくちゃ暑くて1分も座っていられませんでした。冬だったらここにいるのがいいと思います。

新島に到着

新島に到着

乗船時間20分ほどで新島に到着。早歩きぐらいのゆっくりとしたスピードで船は進み、揺れもありませんでした。

新島での出迎えわんこ

ものすごくかわいいお出迎え、熱烈歓迎してくれる民宿のわんこ。

新島のトイレ

新島のトイレ

新島港に唯一ある建物が公民館。何の表示もないですが、左端の扉がトイレで誰でも利用できます。ウォシュレットではないですが、きれいな水洗トイレでした。

帰りの行政連絡船

新島港
新島港浦之前港
10:2510:34

行きの乗船時に帰りの船の乗船申告と運賃支払いを済ませているので、船の出港10分くらい前までに乗り場に来ていれば大丈夫。並ぶ必要はありません。

行政連絡船

帰りもこの端っこにつかまって立っていました。帰りの船は乗船者は5人でした。

桜島側に戻ってから、西浦ノ前バス停から市バス(10:42発)に乗り、東白浜でバスを乗り継ぎをしたのち、11:16に桜島港に戻ってきました。午後はサクラジマアイランドビューに乗って桜島港付近の観光をしました。

行政連絡船以外で島へ行けるのか

新島海上タクシー案内板

浦之前港に海上タクシーの看板が出ていました。新島にある民宿の船のようです。

まとめと感想

新島の浜辺

新島へ渡る行政連絡船の便が限られている上、先着12名しか乗れないという確実性のなさ。そんなに島に人が押し寄せることはないと思いますけど、船に乗れるか乗れないのかを桜島港で路線バスに乗る前に知りたいなと思いました。

それと鹿児島中央駅から行くとかなり早起きしないといけなくてつらかったので、できれば桜島港近くのレインボー桜島か、せめて天文館や市役所付近に泊まればよかったかなとも思いました。

でも島に渡れる人数が限られる分、島で静かに過ごせるのでそれもよし。そして新島から眺める桜島がまた素晴らしいものでした。行って良かった!

それでは良い旅を。

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