この日は三浦半島の浦賀と久里浜に日帰り旅に行きました。京急浦賀で降り、浦賀の渡しに乗って東西の叶神社を参拝した後、久里浜に移動して東京湾フェリーに乗ってきました。
東京湾フェリーは神奈川側の久里浜港と千葉県側の金谷港を約40分で結びます。かなや丸としらはま丸の2隻の船が行き来していて、今回は行きと帰りで両方のフェリーに乗ることができました。もちろんそれぞれの御船印も購入。金谷港での待ち時間には港前の回転寿司「舟主」で地アジの握りとアジフライ、地酒を堪能し、楽しい日帰り旅になりました。
(旅行時期 2022年5月)
スケジュール
日帰り旅の前半は浦賀の渡しに乗って東西にある叶神社を参拝しました。
後半のスケジュールです。
16:05 | 京急久里浜駅 | ⇒ | 16:30 | 久里浜港 | 徒歩 |
17:25 | 久里浜港 | ⇒ | 18:05 | 金谷港 | フェリーかなや丸 |
19:20 | 金谷港 | ⇒ | 20:00 | 久里浜港 | フェリーしらはま丸 |
20:15 | 久里浜港 | ⇒ | 20:24 | 京急久里浜駅 | バス |
復路の金谷港19:20発は最終便でした。叶神社や浦賀の渡しに寄ってから行ったのでちょっと遅くなってしまったのですが、夕暮れ時の東京湾の眺めが素晴らしかったので時間帯としては良かったと思います。
アクセス
久里浜港
久里浜港の最寄駅は京急久里浜駅。品川からは快速特急(特急券不要)で約1時間、運賃は800円です。
◆京急久里浜駅から久里浜港
京急久里浜駅の東口からバスが出ています。2番乗り場から「久7 東京湾フェリー」「久8 野比海岸東京湾フェリー」行きに乗車して約10分で到着。運賃200円(IC199円)
バスは1時間に2~4便あるので、そこまで不便ではありません。
私は徒歩で行ったのですが25分くらい(約2㎞)でした。ほぼ1本道、平坦な道で歩きやすかったです。
金谷港
金谷港の最寄駅はJR内房線浜金谷駅。
JR浜金谷駅から金谷港までは徒歩7分(550m)です。
東京駅から浜金谷駅までは約2時間で運賃が1980円かかることと、列車の本数が少ないため、東京湾フェリーに乗ることだけが目的であれば京急線で神奈川側から往復する方がいいかもしれません。(住んでいる場所によって全然条件が違いますが)
乗船券の種類と運賃
運賃 | 大人 | 子供 |
---|---|---|
片道 | 900円 | 450円 |
往復 | 1,600円 | 800円 |
遊覧 | 1,150円 | 580円 |
徒歩乗船だけでなく、車で乗船する場合も予約は必要ありません。
今回はかなや丸、しらはま丸の両方に乗りたいことと、京急線で帰るので久里浜港に戻ってくる必要があったため往復で乗船券を購入しました。往復で購入すると復路が200円割引されます。
他に遊覧乗船券というものもありますが、こちらだと金谷港で下船できません。久里浜港で乗った同じ船で戻ってくるため、どちらか1隻のフェリーしか乗れず、御船印も1種類しか手に入れることができません。
単純にフェリーに乗って海や夕日が見たいという人で、また乗船した港に戻ってくるのであれば遊覧乗船券がお得です。
御船印の購入方法
東京湾フェリーではかなや丸、しらはま丸の2種の御船印を販売。料金は300円。
御船印はそれぞれ乗船したフェリーの船内売店で購入できます。
(かなや丸の船内売店ではかなや丸の御船印を、しらはま丸の船内売店ではしらはま丸の御船印のみを販売しています)
一緒にスタンプ台紙も入っていました。
ビニール袋に御船印とスタンプ台紙が入っていたんですが、購入時によく確認してなくて気付かず、スタンプは押し忘れました。確かに船内にスタンプが置いてありましたが、これに押すんですね。
久里浜港フェリーターミナル
久里浜港フェリーターミナルに到着しました。まずは乗船券を購入します。
ターミナルの建物に入るとすぐにチケット窓口があります。
券売機もあるんですが「調整中」のような表示が出ていて使えず、窓口で購入しました。各種クレジットカードの利用が可能です。
徒歩乗船だけでなく、車での乗船であっても予約はできません。
今回は往復乗船券を購入しました。絵葉書は窓口のところに置いてあって自由にもらえます。
久里浜港フェリーターミナルはそんなに大きくなく、小さめの売店と食堂があるだけでした。しかもどちらも15時閉店。
三崎のまぐろなどの海鮮系がおいしそうだけど、よこすか海軍カレーもあるのね。食事処だったら圧倒的に千葉側の金谷港の方が充実していて、フェリーターミナル内だけじゃなく周辺にも店が多かったです。けれど17時過ぎるとほとんど閉店していました。食事目当てだったら早い時間に乗船しないといけませんね。
2階が徒歩乗船者の乗船口になっています。待合所もあるので乗船時間まで2階で待ちましょう。
往路は「かなや丸」に乗船
かなや丸が到着しました。まずは今まで乗っていた乗客や車の下船を待ちます。
こちらが徒歩乗船の乗船口。
奥に進むと改札があります。フェリーが到着したくらいから改札前に乗船客が並び始めました。
乗船開始は結構ぎりぎりで出航の10分前。
改札で往路「ゆき」の乗船券に改札のスタンプが押されました。この乗船券は金谷港下船時に係員に渡します。
かなや丸の船内
売店
まずは売店で御船印を購入しました。軽食やお菓子、ドリンク、ソフトクリームなどを売っています。そんなにがっつりとお腹を満たすものはありませんでした。
室内座席
座席指定はないので好きな場所で過ごします。こちらは前方座席。
デッキは進行方向側に眺望はないので、唯一前方が見えるエリアです。
売店を挟んで後方座席です。
こちらはちょっと広々、テーブル付きのソファ席となっていてゆったりと過ごせます。
デッキ
デッキは広々していて、椅子やテーブルの数も多かったです。
後方の1段下がった位置にあるデッキは海が近くて気持ちがいいです。40分の乗船中、ほぼこのデッキにいました。
グリーン室
デッキの前方にグリーン室(1室のみ)なるものがありました。
3,000円と書いてあったのでそれなりの値段だなと思ったのですが、1名ではなく1室3,000円で貸切り、しかも20名まで利用できるのでグループ利用だったら全然ありだと思います。予約可能で、乗船後でも空きがあれば利用できます。(乗船後は船内売店で申し込み)
東京湾フェリーはデッキにいるのが楽しいのですが、いつか1人で優雅に貸切ってみたいなと思っています。
(帰りのフェリーでゴルフコンペの帰りらしくかなり賑やかなグループがいたのですが、そういう場合もグリーン室を利用すると周りに迷惑がかからないのではと思ってしまいました…)
フェリーでの楽しみ方
「しらはま丸」とのすれ違い
乗船から15分くらいすると、東京湾フェリーのもう1隻のフェリー「しらはま丸」とすれ違いました。帰りにしらはま丸に乗りましたが、港に停泊中の時は人道橋などが邪魔してチーバくんがよく見えなかったので、全体を写真に収めることができて良かった!
今回は京急線の旅だったので千葉を意識してなかったですが、チーバくん登場で房総半島の地を踏むことに軽く期待が高まりました。
東京湾に沈む夕日を眺める
この日の日の入り時刻は18:50。この写真は18時頃ですが素敵だわーと思いながら眺めていました。フェリーの醍醐味ですね。
かなや丸、しらはま丸ともにデッキ後方が開放的な空間となっています。なのでこの写真みたいに夕日を眺めるには、デッキ後方が西向きになる久里浜港→金谷港行きのフェリーを狙うといいと思います。この日であれば、もう1便あとの18:15の久里浜港発の金谷港行きに乗ると、ちょうど日の入りの時刻に船上にいることになり、さらに幻想的な風景が見られるかもしれません。
各フェリーターミナルや船内に日の入りの時刻、夕日がきれいに見える時刻の掲示があります。
こちらは帰り、金谷港19:20発のしらはま丸のデッキより。出航前なので19:15頃なんですが、私はむしろこの景色に心が動きました。富士山も見えました。
東京湾を航行する大型旅客船を探す
東京湾には大型の旅客船も結構航行しています。左の黄色いのは東海汽船の橘丸。八丈島から東京の竹芝桟橋に向かっている所です。かなや丸から17:40頃に見えました。
右はわかりづらいですけど東京九州フェリーのはまゆう。北九州の新門司港から横須賀港にもうすぐ到着という所。帰りのしらはま丸から19:40頃に見えました。(マリントラフィックというアプリで船舶の位置情報を確認しています)
金谷港の回転寿司「舟主」で食事
18:05に金谷港に到着しました。乗ってきたかなや丸を見送り、次のしらはま丸が出航するまで1時間ちょっとあるので食事をすることに。
金谷港はフェリーターミナル内に大きな食堂があり、港の向かいにも道の駅のようなものがあり、海の幸が食べられそうな場所が多いのですが、この時間だとほとんどが閉まっていました。ランチメインで営業しているようです。
港の周りをうろうろしていると1軒だけ営業しているお店を見つけました。船主(ふなおさ)という回転寿司屋です。テーブル席は混んでましたが1人なのでカウンター席にすぐに案内されました。
地酒も揃っていました。千葉のお酒を意識して飲んだのは初めてかもしれない…。鹿野山を選んだのですが、すっきりとしていて飲みやすく、どんどん進んでしまいました。
寿司屋だけどアジフライは絶対に注文した方がいいですよ。肉厚で美味しい。
回転寿司といっても感染症防止対策で今は回ってないのですが、タッチパネルでの注文なので気が楽です。
それと地アジの握りが特にうまい。なめろうの軍艦なども注文し、短い時間ながらも千葉を堪能しました。
※なめろう 千葉県房総半島の郷土料理でアジなどの魚を薬味、味噌と一緒にタタキにしたもの。
◆船主総本店の情報 | |
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営業時間 | 平日:11:00~18:30(L.O.) 土日祝:11:00~19:30(L.O.) |
定休日 | 水曜日 |
公式HP | https://funaosa.jp/ |
復路は「しらはま丸」に乗船
今回はフェリーに乗りに来たので千葉には短い時間しか滞在できなかったのですが、夕暮れのなんとも言えない眺めが良かったです。車で港周辺に遊びに来ている人も多かったです。
金谷港フェリーターミナルはお土産屋がメイン(18時閉店)で、その端の方にチケット売り場や乗船口があるという造りでした。お土産売場の1番奥に徒歩乗船口があります。
この徒歩乗船口を進むと突き当りに改札があり、係員の方が乗船券に入札のスタンプを押します。
しらはま丸はチーバくん仕様です。
座席やデッキの造りなどはかなや丸とあまり違いはないのですが、内部にもチーバくんがいました。
そして御船印を購入しようと売店に行ってみると、メインがチーバくんグッズ。こんなにグッズあるんだ。
それとゴルフバッグ置場があるのが千葉っぽい。
帰りもデッキにずっといました。売店で買ったソフトクリームを食べながら。
暗くなるとデッキのライトがきれいでした。ビアガーデンみたい。
久里浜港から京急久里浜駅へ
40分はあっという間。久里浜港に戻ってきました。
これは昼間に撮影したものですが、フェリーターミナルの建物のすぐ前にバス停があります。20時台は京急久里浜駅行きが4本も。運賃200円(IC199円)、乗車時間は10分くらいです。
バスを待っていたのは10人くらい。全員座れました。
楽しく充実した1日になりました。
感想と注意点
デッキが広々していて椅子も多く、海を眺めながらゆっくりと過ごせるのがいいなと思いました。たった40分ほどの航海ですが、時間によってはサンセットクルーズのように夕日を楽しむこともできます。東京湾の中なので波も穏やかですし、移動手段というよりも遊覧クルーズのようにフェリーに乗ること自体を楽しめるのではと思います。
それと、今まで私は千葉の食を舐めていたかもしれません。地アジってこんなに美味しいんですね。アジフライも最高でした。今度金谷港の船主に行ったら地アジのお造りと鋸山ビールを飲もうと思っています。
それでは楽しい旅を!(おわり)