【台湾鉄道で台湾一周5日間⑤】礁渓→台北

台湾鉄道でゆるく台湾一周5日間5日目 台湾
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台湾鉄道を使った台湾一周の旅も最終日です。台湾の温泉共同浴場に入ってから、昨日立ち寄れなかった宜蘭駅へ2駅戻って散策。そしてスタート地点の台北駅まで戻ってきました。帰りたくないよぉと後ろ髪を引かれつつ、今回の旅で行きたい場所がどんどんと増えてしまった台湾にまた絶対戻ってきます。

【台湾鉄道で台湾一周5日間④】台東→礁渓 からの続き。

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5日目 礁渓→宜蘭→台北(104.3㎞)

台湾一周地図
©OpenStreetMap contoributors
礁渓11:57宜蘭12:07区間車IC14元(≒60円)
宜蘭14:06台北15:56特急自強(旧)IC151元(≒680円)
※IC=ICカード乗車

2023年5月時点の情報となります。旅行される際は最新の情報をご確認ください。
運賃等は旅行時のレート1元=4.5円で計算しています。

共同浴場「湯囲風呂」で温泉に浸かる

9時半頃に宿をチェックアウト。帰国日ですが、台北までは特急列車に乗ってしまえば2時間以内で着くはずで、桃園空港からのフライトも深夜なのでまだ時間はあります。

まずは宿近くの共同浴場に行ってみることにしました。

何となく意味はわかる。

台湾の共同浴場は水着を着て入るタイプの方が普通で、裸で入る日本式浴場は少ないようです。

受付でお金を払います。入浴料 大人1人80元(≒360円)

台湾の共同浴場ではシャワーキャップが必須(※)らしく、現物を見せながら持っているか聞かれました。ないので購入して10元(≒45円)。私は自分のタオルを使いましたが販売もあるようです。

※女湯しかわかりません。男湯は不明。

湯囲風呂(女湯)

入浴料 大人80元、子供40元

シャワーキャップ 10元
コインロッカー 20元(10元玉×2枚)
ドライヤー5台(10元玉×1枚、コイン式)

シャワー10台程度、ボディソープ、リンスインシャンプー設置

元々は日本統治時代に作られた施設らしく、現在の建物も日本の鄙びた共同浴場という雰囲気。

地元の年配の方々が15人くらいおり、湯船横の床でとど寝や体操をしている人もいて自由な感じでした。中は結構広いので外国人が1人いてもあまり気にしていない様子。地元の人ばかりで入りづらいということは全然ありませんでした。

温度計が設置されていたのですが湯船の温度は41.4℃。適温でとても気持ちが良く、台湾にいることを忘れてしまいそう。無色透明のお湯で、泉質は炭酸水素ナトリウム泉だそうです。

今回は未訪問ですが、他に2011年に出来た裸で入る日本式の共同浴場「森林風呂」があるそうです。鄙びた感じが苦手な方は比較的新しい森林風呂の方がいいかもしれません。

駅に向かう途中でスイカジュースを飲みました。この時は礁渓がトマトの名産地だと気付いていなかったですが、写真を見るとお店はめちゃくちゃトマト推しですね。「番茄」はトマトという意味。

遅い朝飯を食べるー礁溪永和豆漿大王

温泉にのんびり入っていてすっかり遅くなったのですが、駅近くにあったお店で朝食。

この看板は見たことあるのでチェーン店かもしれません。朝食のお店なのに11時過ぎに入店したのでお客さんは誰もいませんでした。11:30が閉店らしく、ちょい焦りで食べました。

マイルドな味わいで美味しかった鹹豆漿(シェントウジャン)。

卵入りの蔥抓餅(ツォンズワピン)。葱入りクレープみたいな感じでした。卵好きな私は「蛋」が卵というのは覚えましたよ。朝食の店、夜も営業して欲しいな。

入口に注文票があるので、置いてあるペンで記入してお店の人に渡します。注文品が全て揃ったところでお金を払います。合計80元(≒360円)でした。

宜蘭駅と周辺を観光

宜蘭駅ホーム
礁渓11:57宜蘭12:07区間車IC14元(≒60円)
※IC=ICカード乗車

区間車で2駅戻って、昨日下車できなかった宜蘭(イーラン)駅へ向かいます。

アートな駅、宜蘭駅舎

宜蘭駅

宜蘭駅の駅舎がすごく可愛い。

宜蘭出身の絵本作家、イラストレーターである幾米(ジミー・リャオ)氏が手掛けたもの。

駅舎だけではなく、駅前にある丟丟当森林公園にも同氏の絵本をモチーフにしたオブジェがあり、絵本の世界を歩いているような感覚になりました。

この他にも、駅から少し歩いたところにある幾米公園にもオブジェがたくさんあるそうです。(下調べをしないせいで見逃した)

宜蘭駅前の信号機

3日目の屏東駅前にも珍しい信号機(プロポーズしたり)があったのですが、宜蘭駅前の信号機もあまり見ないタイプ。

青信号には「ゆっくり渡ろう」、赤信号では「三歩下がって待て」のメッセージと、動くイラストは仲良し老夫婦かな。なんかほっこりする信号機でした。

西郷庁憲徳政碑

西郷庁憲徳政碑

こちらは初代宜蘭庁長(知事)だった西郷菊次郎の功績を称える西郷庁憲徳政碑。

西郷菊次郎は西郷隆盛の長男で、日本時代の1897年から5年半に渡って宜蘭庁長を務めました。中でも宜蘭河に堤防を作って毎年の洪水被害から街を守ったことや、教育、衛生設備の整備といった功績が地元の方からの信頼に繋がっていたようです。

この石碑が建っているのが宜蘭河の土手。周辺はとても綺麗に整備されていました。

日本語の説明もあり。元々は1905年に地元有志により建てられ、現在の石碑は1990年に宜蘭県が再建したものだそうです。

宜蘭駅からは徒歩20分くらい。大きな道をずっと進むだけなのでわかりやすいです。

■西郷庁憲徳政碑

アクセス:台湾鉄道 宜蘭駅より徒歩20分
地図:Googleマップ

西郷菊次郎が当時暮していた官舎を移築した宜蘭設治紀念館にも行ってみたのですが、月曜日で休館日でした。残念残念。これはせめて建物だけでもと外から撮影しました。

■宜蘭設治紀念館

営業時間:9:00~17:00
休館日:月曜日
入館料:大人30元
アクセス:台湾鉄道 宜蘭駅より徒歩15分
地図:Googleマップ

宜蘭観光酒廠(ワイナリー)

甲子蘭酒文物館

西郷庁憲徳政碑に行く途中で通りかかったのですが、見学できる酒蔵のようだったので寄ってみました。

建物の外に説明書きがあるのですが、実際の製造過程は見られません。

建物の中に製造方法や酒造りに使う酵母の種類、それぞれのお酒に合う料理を案内するパネル展示などがありました。

そして嬉しいことに、今回立ち寄れないと思っていた頭城の有名アイスクリーム店「阿宗芋冰城」の支店が入っていた!酒造見学自体はわざわざ来る感じほどではないにせよ、アイスが食べられて良かった。とても美味しいです。

この工場ではビールは作っていないのに、台湾ビールが飲める場所もあって楽しく涼んでしまいました。

「宜蘭酒廠限定」という魅力的な文字が見えたので、ならば思って苺果少女心というビールカクテルを注文しました。甘酸っぱい苺味のビールでジュースみたいに飲んでしまった。喉が渇いていて台湾でおなじみのアップルサイダーも一緒に。

こちらで作っているお酒に関しては知識を深めることなく立ち去ってしまいましたが(申し訳ない)、休憩場所として貴重な場所でした。

■宜蘭観光酒廠

営業時間:9:00~17:30
入場料:無料
アクセス:台湾鉄道 宜蘭駅より徒歩15分
地図:Googleマップ

旅の終わり、宜蘭から台北へ

宜蘭14:06台北15:56特急自強(旧)IC302元(≒1360円)
※IC=ICカード乗車

宜蘭駅に戻り、この旅最後の列車、特急自強号に乗ります。旧型の自強号なので悠遊カードで乗車しました。

車内はガラガラなので余裕で座れました。

発車してしばらくしたらこの旅初めて検札が来ました。雰囲気で察して悠遊カードを見せたところ、車掌さんは端末でピッと読み取りをしてすぐ立ち去りました。切符の人も1人いましたが、他の5人くらいはIC乗車だったようです。

有名な九份の入口、瑞芳駅を車窓から。九份は台北から近いのでいつでも行けると思ってしまい、結局まだ訪れてません。平渓線にも乗りたいので、十份と合わせて行ってみようと思います。

台北駅

そして台北駅に到着しました。

終わってしまったよ。本当に本当に楽しい旅でした。

(おまけ)台北と桃園空港にて、またね台湾

冰讃でマンゴーかき氷

冰讃

台北駅まで戻って来たのですが、空港に行く前にMRTに乗って冰讃(ピンザン)に寄りました。

冰讃は台湾かき氷の有名店なのですが、マンゴーの美味しい時期しか営業しないというこだわりのお店です。行列ができていることも多いのですが、この日は混雑なしで運が良い。

冰讃

今回はマンゴーとスイカ。値段は200元(≒910円)でした。

最初に注文口で注文と会計をするのですが、メニュー表は日本語表記されているので問題ありませんでした。台湾のマンゴーは本当に甘くて美味しい。日本でも宮崎など美味しいマンゴーはありますけど、高級品なので気軽にばくばくと食べられないですもんね。

それにしても冰讃は日本人が多い。日本に帰って来たみたいな気分でした。

■冰讃

営業時期:4月中旬から10月末頃
営業時間:11:00~22:30(マンゴー売り切れ次第終了)
アクセス:MRT「雙連」駅2番出口より徒歩3分
地図:Googleマップ

桃園空港T2

空港MRTに乗って桃園空港へ。LCCで帰るのでターミナル1(LCC専用)利用なのですが、その前にターミナル2に行きました。

桃園空港T2

海外旅行に行けない間にT2に展望デッキができたと聞き、それが目的だったのですが、いつの間にかすごい雨。これはまた来ないといけない。

ターミナル2の5階、北と南のそれぞれにあり、私は北側に行きました。びっくりしたのはデッキに出るために手荷物検査とセキュリティゲートの通過があったこと。結構面倒なのに、雨のため10秒くらいで室内に戻りました。

私が行った5階の北側(南側とは3階まで戻って行き来)にはフードコートやスタバ、コンビニ、お土産店なんかもあって時間調整にいいかもしれません。ベンチもたくさんありました。

桃園空港T2

その後、地下2階のフードコートへ。T1にもフードコートはあるのですが、T2の方が豊富だし美味しそうなお店が多い気がします。やはりLCCターミナル(T1)とは力の入れようが違う。

小南門で豆花をいただきます。ピーナッツともちっとした何か(片栗粉のわらびと日本語で書いてあったけど)が入っていて美味しいです。これは60元(≒270円)でした。きっと帰国したら豆花ロスになってしまう。

桃園空港T1

桃園空港スカイトレイン

T1への移動はターミナル間移動専用のスカイトレインで。他に空港MRTでもICカード乗車に限り無料で移動できます。

T1でもフードコートを眺めて熊厚呷でちょいつまみ食い。揚げ物と生の玉葱の組み合わせ、これ大好き。

私が乗るタイガーエア台湾は台湾→日本便(逆は不可)については48時間前からWEBチェックインが可能で、預入れ荷物がない私はチェックインカウンターに行かずにそのまま早めに出国しました。

制限エリア内ではT2からT1まで徒歩で移動できるので、T1にあるオリエンタルクラブラウンジまで行ってご飯を食べたりしました。節約旅の味方プライオリティパスありがとう。

桃園空港

桃園空港の書店では日本のガイドブックがたくさん。台湾のLCCだったこともありますけど帰りの飛行機は台湾人の方が8割くらいでほぼ満席、こんなに日本に来てくれているのかと感激。

そうそうWEBチェックインの場合、早くから制限エリアに入れるというメリットがありますが、搭乗口でパスポートの確認等があって多少待たされるのでそこだけ注意。

窓際の席にしたので機内ではぐっすり眠り、あっという間に羽田に着きました。始発を待って無事帰宅。

感想など

台湾に来る時は弾丸旅が多く、台北周辺と高雄しか行ったことがありませんでした。未知のエリアである東側はゆったりとした空気が流れていて、今度はゆっくりと訪れたいと思う場所がどんどんと増えてしまいました。

久しぶりの海外旅行でしたが、台湾の場合は国内旅行の延長という感覚でも大丈夫だったので、初めの海外、初めての海外鉄道旅にちょうどよいのではと思います。

・治安が良い
・チケット購入が簡単(券売機の日本語対応あり、事前ネット購入可等)
・鉄道運賃が安い
・列車、駅名標などの撮影がゆるい
・Googleマップが使える
・漢字なのでなんとなくわかる(駅名、メニューなど)
・チップ不要
・旅行者に親切

どんなに治安が良くても貴重品の管理や身の安全に気を配ることは当然ですが、日本並みに治安がよくて余計な神経を使わずに済むというのは大きいです。

私はその都度当日に切符の購入をしたのですが、券売機が日本語に切り替えでき、クレジットカードも利用できたので簡単に購入できました。区間車、区間快速などの普通列車や、旧型の特急自強号であれば交通系ICカード(何種類かありますが私は悠遊カード利用)で乗れるのも便利でした。

とても楽しかったです。またゆっくりと台湾の鉄道旅をしたいと思います。

(おわり)

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