【台湾鉄道で台湾一周5日間③】高雄→台東

台湾
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台湾鉄道での台湾一周の旅、3日目。高雄の先の屏東から台東までは列車の本数が少ないですが、利用者も少なく、海あり山あり果物の畑ありと風景が1番楽しめるエリアでした。台湾の東側には初めて行くので、それもとても楽しみでした。

【台湾鉄道で台湾一周5日間②】台中→高雄 からの続きです。

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3日目 高雄→台東(159.5㎞)

台湾一周地図
©OpenStreetMap contoributors
高雄11:42屏東11:55特急普悠瑪48元(≒220円)
屏東13:11台東15:12特急自強3000(新)314元(≒1,400円)
券=券売機で購入

2023年5月時点の情報となります。旅行される際は最新の情報をご確認ください。
運賃等は旅行時のレート1元=4.5円で計算しています。

美滋泉漢堡店で朝ごはん

美滋泉漢堡店

例のごとく9時くらいに起きて、9:40にチェックアウト。

昨日、宿のロビーで会った台湾の方(横浜在住)に教えてもらった朝食のお店へ。地元の方に人気のお店みたいですが、時間が遅いので待たずに入れました。

美滋泉漢堡店の注文票

入口に注文票があるので、これに数量を記入してお店の人に渡し、テイクアウトかイートンかを伝えます(ジェスチャーでOK)。空いているテーブルに座って待ち、注文品が全部そろったら会計をします。

注文したもの

厚片吐司(厚切りトースト) 25元≒115円
トッピングは花生(ピーナッツ)と奶酥(バタークリーム)を選択
豆漿(豆乳、小サイズ) 10元≒45円
玉米湯(コーンスープ、Sサイズ) 20元≒90円

美滋泉漢堡店

全部で55元(≒250円)とリーズナブル。しかも美味しい。半露天の街の食堂でおしゃれ感はないですけど、地元の方に交じって食べる朝食はなかなかよき。ここはまた利用したい。

ぷらっと高雄の街歩き

旧高雄駅

今日移動予定の台東までは主に自然の中を走ることと、列車の本数が少なめなこともあり、途中下車は1駅だけ。なので少しだけ高雄の街を散策してから台湾鉄道に乗ることにしました。

旧高雄駅

まずは歩いて旧高雄駅へ。

現在の台湾鉄道と高雄MRTの高雄駅は地下にあります。この旧高雄駅舎は最終的に現高雄駅のエントランスとして残されるそうで、現在は工事中でした。

旧駅舎は日本統治時代末期の1940年に建てられ、鉄筋コンクリート製の洋風建築に和風の屋根を付けた帝冠様式と言われる建物です。日本国内では東京国立博物館本館、九段会館、神奈川県庁舎等も同じで、この和洋折衷の建築様式がその当時の流行りだったそう。

2020年訪問時
2020年の旧高雄駅

2020年にも旧高雄駅を訪問しています。この時は駅地下化工事関連の展示室として利用されていて、内部に入ることができました。

MRT美麗島駅

美麗島駅

高雄駅から地下鉄ひと駅分を歩いて、高雄MRTの美麗島駅へ。

改札前にあるステンドグラスが美しい広場。改札外なので切符を買わなくても見学可能です。1日3回ほど光のショーも行われているそうなので、またの機会に見に来たいと思います。

世界最大のくら寿司を遠巻きに見る

高雄にあるくら寿司

美麗島駅から高雄MRTに乗って凱旋駅へ。

凱旋駅の3番出口を出ると、目の前にあるのがくら寿司高雄時代大道店。ここは世界最大規模のくら寿司としてこの5月にオープンしたばかりで、試しにちょっくら食べてくかと思ったのですが大行列でした。繁盛していてなにより。

高雄MRT凱旋駅

くら寿司で食べることを諦めて凱旋駅に戻ったのですが、なぜか駅構内に江ノ電の極楽寺駅がありました。

なんでも高雄MRTと江ノ電は2016年に観光連携協定を結んでいるそうで、帰国後に知ったのですが江ノ電×高雄メトロ観光連携キャンペーンの公式サイトがあり、高雄MRT沿線で使えるクーポンの配布をしているようです。

台湾鉄道で南へ、最南端の屏東県

高雄11:42屏東11:55特急普悠瑪48元(≒220円)
券=券売機で購入

台湾の北部にある台北からどんどんと南下してきましたが、いよいよ台湾の最南端にある屏東県へ入ります。

高雄駅
特急普悠瑪号

高雄の街の散策をして11時半頃に高雄駅に戻りました。屏東駅までは区間車でも30分ほどなので特急じゃなくていいかと思ったのですが、何気なく券売機をチェックすると10分後に発車する特急普悠瑪号に空きがあったので迷わず購入。普悠瑪号は全席指定で人気もあるため、事前予約していない私は乗るチャンスはないだろうと思っていたので嬉しいです。乗車はたった13分ですが。

普悠瑪号のサロンカー

ただ、サロンシートと書かれた座席しか空いてなくて、どんな席だろうと思ったら4人掛けのテーブル席でした。大多数は通路を挟んだ2×2の座席なのですが、所々にこのテーブル席が設置されていました。

日本国内で知らない人同士でこの座席はつらいですけど、私は外国人。しかも周りはスポーツの試合(バドミントン)から帰るらしき小学生集団と保護者だったので、何となくほんわかした雰囲気でした。

あっという間に屏東(ピントン)駅に到着しました。普悠瑪号はほぼ満席だったのですが、ほぼ屏東駅で下車してしまってガラガラで発車していきました。この列車はさらに南の枋寮まで行きます。

そして当たり前のようにホームにいる土鳩。おまえ台湾にもいるのかと思ったら、土鳩は北極と南極以外の世界中にいるらしいです。

屏東駅前のカップル信号

台湾旅のことを調べていた時に、屏東県だけの面白い信号があると何かで読んだので見に行きました。

屏東駅前にある交差点の歩行者用信号なんですが、プロポーズをしています。

そして青信号に変わると…カップル成立ということですね。これは可愛いなと思いました。

そしてこちらは同じ交差点にある別バージョン。青信号でカップル成立の場面から始まって。

おお、お子さん誕生ということでしょうか。子孫繁栄は素晴らしいことですが、まあ結婚についても子供を産むことについても個人の自由なので、自治体の人口増への思いが強すぎるのではという気もしないでもないです。

1番車窓が楽しかった屏東駅→台東駅

屏東13:11台東15:12特急自強3000314元(≒1,400円)
券=券売機で購入

屏東駅から先、枋寮駅から台東駅までは本数が極端に少ないので、この区間だけは事前に時刻表を確認しておきました。

私が乗った13:11発の列車以降、屏東駅から台東駅まで行く列車は15:12までありませんでした。

屏東駅で下車した時に、最初に台東駅までの切符を買っておきました。本数は少ないですが、乗車する人も少ないようなので直前に購入しても大丈夫でした。

屏東駅ですけど、食堂街があるのですが丸亀製麵や横浜家系ラーメンの店、ダイソーなんかもあって、台湾に来ていることを忘れそう。ちょっと豆花でも食べながら休もう、という感じではなかったです。

この先混雑はなさそうだったので、車内で食べようと思って駅弁とオレンジティーみたいなのを購入。ドリンクのお店は砂糖の量、氷の量など指定できるのですが、一覧表がレジにあって指さしで指定できるようになっていました。提供時はレシートに書かれた番号で呼び出されますが、外国人の私には個別に顔を見ながら呼びかけてくれて、親切にしてもらってありがたい限りです。

新型自強号

新型の自強号3000がやってきました。

屏東駅で私が乗車した時点で同じ車両内に乗客はたった5人。券売機購入だと座席がランダムに割り当てられてしまうのですが、指定された座席に行くと隣に人がいて、しかも私は通路側。座っていると窓際の人が「なぜおまえは席が大量に空いているのに隣に来るのだ」という雰囲気でちらちらと見るので違う席に移動しました。

ほどなく車掌さんが通ったので(検札はなし)、切符を見せながら移動しちゃったけど大丈夫なのかと聞いてみたら、頷きながら消えていったのでそこまで厳格ではないのかもしれません。

新型の自強号3000の指定席。ゆったりしていてなかなか快適、足元にはUSBポートとコンセントもあります。

 枋寮駅

枋寮駅のベンチがかわいすぎるので、これはいつか座りに来ないといけない。

枋寮駅からは2人、私が乗っている12号車に乗り込んできました。ここから台東駅までは街らしい街もなく、果樹園や海、山が広がっていて景色を見ているだけで楽しかったです。

何のフルーツなのかまでは分からなかったですが、枋寮駅を過ぎてしばらくは広大な果樹園が続きます。

それを過ぎると美しい海岸線。あー来て良かったな。

鉄道は最南端の半島の方までは行かないので、途中から山の中を。

そしてまた海岸線に出ます。曇ってきてしまったのが残念ですが、それでも清々しいことには変わりはなく。

台湾で最も美しい駅として知られる多良駅の少し手前辺り。多良駅は2006年に廃駅となって列車は停まりませんが、駅舎は保存されていてホームから海を眺めることができるそうです。

2時間で台東(タイドン)駅に到着。この区間は特急で通り過ぎるよりも、いつか区間車(普通列車)でゆっくり旅してみたいなと思いました。

台東の中心部を街歩き

台東の街

街の中心部へ行くバス

台東駅は郊外にあって、街の中心部まではバスで25分ほどかかります。駅近くにも宿は割とあるのですが、せっかくなので街中の宿を予約しました。

台東駅のバスターミナル

台東駅の駅舎を出て、右側の方にバスターミナルがあります。

街の中心部へ行くバス

第1月台ー市内循環(終点は台東轉運站)
第3月台ー台湾好行(旅行者向けのシャトルバス)※本数少ない
第5月台ー台東轉運站行き

旅の台湾語

台東火車站=台湾鉄道の台東駅(郊外にある)
台東轉運站=台東バスターミナル(街の中心にある)

バスは30分に1本くらいあり、悠遊カードで支払って履歴を見たら25元(≒110円)でした。(経由や降車場所によって多少前後すると思います)

第1と第5のバス停には「To Down Town」とあり、第3のバス停には「Taiwan Tourist Shuttle service」と英語で書かれているのでわかると思います。経由が若干違うのですが、私は乗車しながらGoogleの地図を見ていて適当な場所で降りました。

台東の路線バス

このバスに乗りました。台東の運転士さん達は英語があまり通じないのですが(行先や発車時間を聞いたけど)、周りの台湾人のお客さん達がすぐに手助けしてくれました。

宝町芸文中心

1度宿に荷物を置いてから宝町芸文中心へ。宿のすぐ隣だったのでたまたま知ったのですが、日本時代に旅館や商店だった建物を保存してギャラリーとして利用しているようです。入場無料で写真も自由にどうぞと言われました。屋外には当時の写真も掲示されていて、戦前の日本の様子を知ることができます。

多福豆花

豆花店でひと休み。店員さんが愛想がよくて親切でした。豆花はすっきりとした甘さの素朴な味でとても美味しかった。ここは覚えておいてまた行きたいと思います。

台東帆布行

台東帆布行というテントに使う防水生地で作ったバッグを売っているお店へ行きました。お店というより小さな作業場で、軒先や天井に商品のバッグを吊るして売っているだけのお店です。可愛いのを1つ買いました。

台東帆布行の商品は全て横ストライプで、すぐ近くに東昌帆布行という姉妹店があり、そちらでは縦ストライプのバッグを売っています。

街の果物屋でマンゴー

台東の果物屋さん

店の名前は覚えてないのですが、その辺にあった果物屋でカットマンゴーを買いました。よく熟れたマンゴーがたっぷり入って50元(≒220円)と日本では考えられない価格。これは本当に甘くて美味しかったです。

台東観光夜市で台東鴨頭を

台東観光夜市

台東観光夜市に来ました。この夜市は木、金、土曜の夜しかやっていないそうで、たまたま土曜日だったので運が良かったです。

台東鴨頭

一通り夜市を見たのですが、その中でもものすごく気になる屋台。アヒルや鶏のいろんな部位を売っていて、なんか酒に合いそう。他の人の様子を見ていると、アルミのボウルに好きな部位を取ってお店の人に渡せばいいみたい。

お店の人に渡すと食べやすいように細かく切ってくれ、最後に「Spicy?No?」(辛くするか、しないか)と聞かれるので、スパイシーにしてもらいました。5種類くらい選んだと思いますが、全部で150元(≒680円)でした。

私はスパイシーにして正解、濃いめの甘辛味でほんと酒に合う。アヒルの首の部分が意外と美味しかったです。肉だけでなくきゅうりやいんげんなどもあるので、混ぜるとさっぱりと食べられるかもしれません。

3日目の宿 Time Traveling Capsule

Time Traveling Capsule

宿泊料:1泊2,500円程度(agodaで予約)
アメニティ:シャンプー、ボディソープ
設備:クーラー、ドライヤー
個室、シャワー・トイレ共同
Wi-Fi:あり(問題なし)

当日メールにて入口ドアの暗証番号と入室方法が送られてくるだけで、誰とも合わずにチェックインしました。全部で4室しかないみたいで、シャワーとトレイは共同ですが、同じフロアの2室で使うだけなので不便はありませんでした。

部屋は殺風景ですがすごく清潔。クーラーもあり、Wi-Fiも速かったです。

共同のシャワー室。シャンプーとボディソープはありますが、タオルなどのアメニティはなく、非接触タイプの宿なので借りることもできません。私は国内では湯治宿にも泊まったりするのでタオルや歯ブラシなどはいつも持っていますが、用意がないとちょっと面倒かもしれません。足ふきマットらしきものはありますが、1つしかないので使いませんでした。

共有スペースに冷蔵庫があります。

1人だし安いのでまあ満足。デメリットは4階なのにエレベーターがなく、荷物が大きい人は大変だと思います。土足厳禁でフロア入口でスリッパに履き替えるのですが、スリッパが古いのが気になり、結局自分の室内用ビーサンを履いていました。

ご飯食べに出ようかなと思ったのですが、夜市で買ったアヒルをつまみにビールを飲んだら眠くなって寝てしまいました。

(4日目につづく)

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