台湾鉄道の旅も4日目。疲れが出てきたのか(いやまあ、いつものことなのですけど)思い切り寝坊したところから1日が始まり、時間の関係で行きたかった場所には行けず、何となく移動しただけという1日になりました。ですが、この日の宿泊場所は台湾の一大温泉地である礁渓。予約した安宿の風呂も温泉とのことで楽しみにしていました。
【台湾鉄道で台湾一周5日間③】高雄→台東 からの続きです。
4日目 台東→礁渓(257.4㎞)
台東 | 13:07 | → | 花蓮 | 14:37 | 特急自強(3000) | 券 | 343元(≒1,540円) |
花蓮 | 15:08 | → | 礁渓 | 16:47 | 区間快 | IC | 140元(≒630円) |
※2023年5月時点の情報となります。旅行される際は最新の情報をご確認ください。
運賃等は旅行時のレート1元=4.5円で計算しています。
台東バスターミナル(台東轉運站)へ
は?起きたら10時半でした。
チェックアウトは11時なので、洗顔と日焼け止めだけ塗っていそいそと出発。チェックアウトも鍵を置いて出るだけで誰とも会わず。気軽ですね。
台湾鉄道の駅まで戻るため、バスターミナル(台東轉運站)に向かいます。
台東は街としてはそこそこ大きいですが、台北や高雄などの大都市に比べると高層建物も少なく、のんびりした雰囲気。今回は移動の旅ですが、今度はゆっくり滞在してみたいです。
何のお店かはわからないですが人がすごく集まっている。
台東バスターミナル(台東轉運站)に着きました。宿からは徒歩15分くらいでした。
窓口で台東駅行きの時刻とバス停を確認。スタッフさんは英語OKでした。
時刻表を見ると、午前中はなんとか30分~1時間に1本程度。Googleマップで普通に経路が出て来るので確認しに来る必要はないですが、そんなに本数が多くないので頻度は頭に入れておいた方がよさそう。
バスターミナルの建物の隣にバス乗り場があります。台東駅方面は4番乗場から。後で悠遊カードの履歴を確認したら運賃は13元(≒60円)でした。
11:00のバスは出てしまい、次は11:55発。少し周辺をぶらぶらしてみます。
鉄道芸術村
台東バスターミナルに隣接する鉄道芸術村。
旧台東駅があった場所を鉄道公園として整備しています。現在、台湾鉄道の台東駅は郊外にありますが、以前は街中にあったんですね。
台湾内外のアーティストによる作品展示などもあり、散策や写真撮影が楽しい場所でした。廃線となっているため線路に降りることも可能。
かつて台東と花蓮を結んでいた路線は線路幅が狭く(762mmのナローゲージ)、台湾の西側を走る路線とは異なっていました。1980年代に西側路線と同じ線路幅に改め、その後1990年代に鉄道で台湾を一周できるように鉄道が整備されましたが、旧台東駅は台湾を一周する環状線から伸びる支線の終着駅。2010年に本線上にある台東新駅が台東駅となり、こちらの旧台東駅は廃止されました。
東東市というショップも併設。おしゃれな道の駅という感じで、台東の特産品のお茶やジャム、雑貨などが売られていました。台東芸術村や東東市内に食堂はないですが、普通に街なのでバスターミナルの周りに点々とお店があります。
時間になったので4番バス停からバスへ。乗車時、降車時ともにバス入口にある同じリーダーに悠遊カードをタッチします。
台東駅が終点ではないので、下車の際は日本と同じように降車ベルを押します。この時6人くらい乗っていましたが全員が台東駅で下車しました。
台東から花蓮へ
少し離れた所から見ると意外と立派な台東駅。
まずは切符を買いました。窓口は並んでいる人がいますが、券売機はどこの駅でも大抵空いています。(右の方に4台あり)
記念スタンプがたくさん。切符売場の所にあります。
とりあえず全部押しておくスタイル。
何か食べよう。実は前日くらいから八角を受け付けなくなっていて食欲減退気味。テイクアウトのお店が複数あるので何か買ってベンチで食べよう。その辺で食事をしている人も多いので安心して買い食いできます。
食堂は見当たらなかったのですが、コンビニや駅弁販売もあります。アジアな雑多な感じではなくて、お店はおしゃれ系ですね。
老東芳青草茶というお店でお茶(45元≒200円)とちまき(68元≒300円)、それと別のお店でごま饅頭(40元≒180円)を購入。
老東芳青草茶は台東を中心に展開するハーブティーのお店のようです。メニュー表から香蘭冷露(冬瓜+香蘭)というお茶を選びました。日本人は漢字がある程度分かるとはいえ、味までは想像できず適当に頼んだのですが、砂糖入りですがすっきりしていて美味しかったです。
めちゃ可愛いお客さんが来店中のお店も。
構内に台鉄夢工場があり駅弁販売もしています。LCCで預入手荷物なしのため諦めましたが、新型通勤列車EMU900型入りの酒に興味あり。台湾鉄道で台湾一周する交通費より高いのは気になりますが。
台東 | 13:07 | → | 花蓮 | 14:37 | 特急自強(3000) | 券 | 343元(≒1,540円) |
新型自強号3000で花蓮まで1時間半の乗車。
本当は途中の池上駅で降りて駅弁を食べる予定だったんです。池上は台湾一の米どころ。駅弁が美味しいと言うのも有名なのですが、寝坊した自分が悪い。次回行きたい場所リストに入れておきます。
この日は日曜日、北上する花蓮方面はほぼ空席なしと結構混んでいました。例のごとく通路側の席だったのですが、隣の高齢の方がイヤホンなしでラジオか何かを聞いていてつらかった…。通路側席なので車窓の写真もありません。
花蓮から礁渓へ
花蓮(ファーリェン)駅に到着しました。
花蓮駅は台湾の景勝地、太魯閣(タロコ)国立公園の入口。見どころを回るには丸1日かかると思うので今回は行けませんが、またの機会に。
駅構内にも太魯閣国立公園をアピールする展示物が各種ありますが、今回のようにサンダル履きで行くような場所ではないような気がしてきました。行く前によく調べねば。
駅の反対側に出てみると、これは大きな駅。駅構内に食べる所も多数あります。
花蓮駅にも駅スタンプがあるのですが、設置場所は台鉄夢工場の中です。
花蓮 | 15:08 | → | 礁渓 | 16:47 | 区間快 | IC | 140元(≒630円) |
花蓮駅からは悠遊カードで乗車して、区間快車で礁渓に向かいます。
とてもきれいな車内で、しかも空いていて嬉しい。もちろん特急も走っていますが、駅構内の混雑を見てうんざりし、しかもこの時間、礁渓駅への到着時間が特急利用とあまり変わらなかったので迷わず区間快車にしました。観光地であり、しかも日曜の午後の帰宅時間帯ですもんね。
車内が空いていたという気持ちの余裕が大きいですが、花蓮駅を過ぎた辺りの車窓はお気に入り。
礁渓駅に到着
1時間40分ほどの乗車で礁渓(ジャオシー)駅に到着。遅れもありませんでした。
礁渓は駅前から賑やかな温泉街が始まり、徒歩で移動できるので便利。台湾の温泉というと台北から近い北投温泉が有名ですけど、礁渓温泉も台北から特急列車で1時間半、高速バスを使えば1時間くらいで来られるので、日帰り圏内なんですね。
それにしても、日本の温泉街は段々と廃れ行く感じがするのに、なにこの活気は。
温泉ホテル自体が多く、お店も多く、人も多く、これからまずます発展していく感じがあるのです。廃業してそのままの建物なども見かけませんでした。
温泉玉子も売っていました。
台湾の温泉は基本的には水着着用のようで水着を売るお店がたくさんありました。ただ、日本式の裸で入る共同浴場もいくつかあり、翌日に入ってきました。→5日目の旅行記を参照ください。
お腹が空いたので目に付いた食堂でご飯。メニューを指さして滷肉飯(小)と餛飩湯を注文。合わせて70元(≒320円)でした。
滷肉飯はよく聞く魯肉飯(ルーローハン)と同じようなものでした。餛飩湯は後からGoogleレンズで調べてみるとワンタンスープ。
台湾は1人でも気軽に入れる食堂がたくさんあっていいな。しかも安くて美味しい。小サイズの丼があるので小腹が空いたらさっと食べられるし。
あと台湾ではトマトを甘辛い生姜醤油につけて食べると聞き、気になっていたんですよね。
駅から歩いて来る途中に生フルーツジュースのお店がいくつかあり、南国のフルーツに交じってトマトが必ず置かれていたので試しに注文してみました。こちらは食後に訪れたフルーツジュースやかき氷のお店。
ネットで見つけたトマトをざく切りにした写真を見せたら「OK!」と。そして出てきました、甘辛い生姜醤油と共に。生姜強めの焼肉のたれみたいな感じで、トマト自体も甘みが強くて美味しくて、これはやみつきになる。
後から知ったのですが礁渓はトマトの名産地で、温泉水を使って栽培しているそうです。店頭にたくさんトマトが置いてあった理由がわかりました。偶然とはいえ、礁渓でトマトのことを思い出して良かった!
4日目の宿 美洲温泉旅館
宿泊料:1泊800元≒3,600円(※agodaで予約)
アメニティ:リンスインシャンプー、ボディソープ、バスタオル、フェイスタオル、歯ブラシ、水
設備:クーラー、ドライヤー、貸切家族風呂あり
個室、風呂(温泉)、トイレ、TV付き
Wi-Fi:あり(問題なし)
※事前に銀行振り込みが必要と連絡が来ますが、当日払いでもいいみたいです。私は現地で銀行振り込みをしましたが、サイト内のメッセージで宿に確認するといいと思います。
年季の入った外観なのですが、中はリフォームされているのか綺麗。磨き上げるように掃除をしてあってとても清潔で気持ちよく過ごせました。
部屋の風呂はビジネスホテル程度の大きさですが、蛇口から温泉が出ます。湯はちょいぬるめ。
こちらは共同の家族風呂。3つある家族風呂の1つが宿泊者専用になっていて、空いていればいつでも無料で利用できます。ただし、広い脱衣所の奥に湯船だけがあるという日本人からすると独特な造りなので、洗い場が欲しい所ですけど。ゆっくりと温泉に浸かれるので疲れが取れました。
夜もまた部屋の温泉に浸かって、コンビニで買ってきたつまみやビールで楽しい1人の夜でした。
(5日目につづく)