指宿は有名な砂蒸し風呂だけでなく、個性的な温泉銭湯などもあって、宿を取ってゆっくりと過ごしたい場所です。しかし、宿の数がそこまで多くなく、ましてや1人で手軽に泊まることができるリーズナブルな宿というと限られてきます。駅から離れているなどの不便もありますが、併設の温泉スーパー銭湯に入り放題というカプセルホテルがあったため、宿泊の様子をレポートしたいと思います。
(宿泊した2022年4月時点での情報となります)
宿のざっくりまとめ
宿泊料(素泊まり)
平日3,950円~、土曜4,950円~
+1,100円で朝食付きにできます。今回は平日朝食付きで5,050円で宿泊しました。
形態 | カプセルホテル | |
チェックイン | 15時~23時 | |
チェックアウト | 10時 | |
大浴場 | あり(温泉) | 併設のこころの湯利用 |
送迎 | なし |
・宿泊料が安い
・併設の温泉スーパー銭湯に入り放題
・施設が新しい
・朝食がとても美味しい
・当日でも予約を取りやすい
・駅から遠い(バスの本数少ない)
・温泉スーパー銭湯の最終受付が早い
・カプセルが明確に男女別になっていない
・館内着がない
アクセス
交通手段
バス | 約10分 | 160円、180円(経由による) |
タクシー | 約6分 | 約1,000円 |
徒歩 | 30分 | 平坦で歩きやすい道 |
(行き)指宿駅→こころの宿

指宿駅に着きました。

路線バス(鹿児島交通) | 運賃 | 乗車時間 |
---|---|---|
指宿駅前→なのはな館 | 160円、180円(経由により) | 約10分 |
バス停は、駅前の足湯のすぐ前。「なのはな館」もしくは「エコキャンプ場(知林ヶ島入口)」行きに乗車します。
なのはな館で下車したら、そこからカプセルホテルこころの宿までは徒歩3分。(約300m)
で、ちょっとこのバスが本数少なすぎ。平日だと1日9本ありますが、土日祭日は1日5本です。終バスも早いので、よく調べておいた方がいいですね。
終バス | 指宿駅前発 |
---|---|
平日 | 18:26 |
土日祭 | 16:16 |
私はこれくらいの距離ならちょうどよいと思って歩いて行きました。平坦な道で歩きやすいですが2.6㎞あり、徒歩30分かかりました。タクシーなら1,000円くらいです。
(帰り)こころの宿→指宿駅

宿の隣にあるなのはな館からバスが出ています。
始発 | なのはな館 | → | 指宿駅 |
---|---|---|---|
平日 | 6:50 | → | 7:00 |
土日祭 | 9:00 | → | 9:10 |
帰りもバスの本数は少ないので、よく確認を。
徒歩で3分くらいの距離ですが、フロントがカプセルホテルとは別棟にあるので、遅くても10分前には部屋を出た方がいいと思います。
カプセルホテルの宿泊レポート
施設全体の構造とフロント

施設全体としては結構広く、旅館とカプセルホテル、温泉スーパー銭湯(こころの湯)を有した複合施設です。

カプセルホテルは3号館にあるのですが、まずは1号館にあるフロントで受付をします。


チェックイン時に渡されたものはこちら。
・3号館(カプセルホテル)入口のカードキー
・ロッカーと靴箱の鍵(共通)
・温泉スーパー銭湯の食事処で使えるワンドリンク半額券
・朝食券
カプセルホテル(3号館)

チェックアウトが済んだらカプセルホテルがある3号館へ移動します。
連絡通路などで繋がっていないので、雨の日はちょっと面倒だと思います。


3号館は常時施錠されていて、入口でカードキーをタッチして建物内へ。

3号館の受付は電話が置いてあるだけで常時無人。

2階がカプセルルームになっています。

2階は土足厳禁。靴箱があるので、チェックイン時に渡された鍵の番号の靴箱を利用します。(鍵はロッカーと共通)
床は絨毯敷きでスリッパはありません。

靴箱を挟んで左右にカプセルルームがあります。
男女別とはどこにも記載がなく、人数によっては男女混合となるのかもしれませんが、この日は左のカプセルルームが私(女性)だけ、男性は右側のカプセルルームに入っていました。
左右それぞれのカプセルルームの入口に施錠はなく、普通の自動ドアです。

2段式のごくシンプルなカプセルルーム。施設はとても新しいです。

いたってシンプルな最低限の設備のみのカプセルです。テレビもありません。


あるのは小さな棚とハンガー1つ。

枕元にコンセントが2つ。照明はボリュームつまみがで明るさを調整できます。

ブラインドを全部下げたところ。中は見えないので、一応プライバシーは保たれます。
無料Wi-Fiあり

カプセルの中で測定しましたが、安定して速かったです。(状況により異なるので参考までに)
アメニティ

歯ブラシ、ブラシ、コットン綿棒セット、フェイスタオル1枚、バスタオル1枚
温泉に行く時は、温浴施設の受付で新たにバスタオルとフェイスタオルを渡されるので、こちらのタオルは歯磨きの時くらいしか使いませんでした。館内着がないのがちょっと不便。
ロッカールームとシャワー室

カプセルルームの奥にロッカー室、シャワー(トイレ付き)があります。


ロッカーの鍵は靴箱の鍵と共通です。私のリュックはロッカーに入りましたが、キャリーケース置場は見当たりませんでした。


ロッカー室の中にシャワーとトイレがあります。ここは1人しか使えないので、基本的に洗面やトイレは1階を利用することになると思います。
洗面所とトイレ(3号館1階)


1階に広くてきれいなトイレと洗面所(どちらも男女別)があります。洗面台は4つあり、ドライヤーもあります。
ミーティングルーム(3号館1階)

講習会場みたいな部屋ですが、食事やPC作業などをしたい人はこちらで。宿泊者用に24時間開放されています。


3号館の1階入口付近に電子レンジと自販機があります。
コインランドリー


3号館の1階にコインランドリーがあるのですが、旅行者用の小型機がないので若干割高です。
◆洗濯 400円~(洗剤、ソフト剤自動投入)
◆乾燥14分 100円
100円玉専用コイン式
指宿こころの湯(温泉スーパー銭湯)
利用時間とお風呂について

◆利用時間
チェックイン後~22:30(最終受付22:00)
朝風呂:6:00~8:00(※内湯のみ、サウナ利用不可)
※内湯は源泉かけ流しのお風呂はありません。

お風呂は施設がまだ新しいようで綺麗、脱衣所や風呂が広々していて快適でした。何より露天スペースが広くて、囲いがあるだけで天井はなくて開放的。すごい癖になりそうだったのが、ビーチチェアみたいなのがいくつかあって、星空の下で裸で寝転がれるという気持よさ。


※風呂の写真撮影はできないため、施設の外に掲示されていた案内板より。
この時は例の疫病によりサウナが閉鎖されていたのですが、サウナと水風呂に入って、屋外のビーチチェアで休憩できたら最高だと思います。また来なくては。
◆温泉について
泉質:塩化物泉(低張性・中性・高温泉)
源泉かけ流しは露天風呂のみで、その他は天然温泉を分子レベルで分解したナノ水温泉を利用した浴槽になります。
不特定多数が大勢入浴する温浴施設なのでしかたないと思いますが、かけ流しである露天風呂は多少消毒の匂いがしていました。スーパー銭湯としてはお風呂の数も多く、サウナ、水風呂も備えていてかなり優秀ですが、泉質にこだわるのであれば昔ながらの温泉銭湯に行った方がいいと思います。
受付とアメニティ

こころの湯の受付でカードキーを提示すると、ロッカーキー、フェイスタオル、バスタオルが渡されます。こころの湯は滞在中何度でも利用できますが、そのたびに新しいタオルが使えるのが嬉しい。
リンスインシャンプー、ボディーソープ、ドライヤー(無料)
※この時は売店販売商品の試供品として、馬油シャンプー、馬油コンディショナーが1セットだけ浴室入口付近にあったので利用しました。
日帰り入浴の場合は
大人1人(10:00~22:30)平日700円、土日祝日750円
朝風呂(6:00~8:00)通日 550円
※日帰り入浴の場合はレンタルタオルは付いておらず、購入か持参となります。
お食事処「一心」で夕飯
こころの湯の中にお食事処があったので利用しました。コンビニは徒歩圏内にありますが、食事ができるお店は少ないので助かります。


チェックインの時に一心で使えるドリンク半額券をもらったので、まずは生ビール。


一番に目に付いた春和膳1,100円を。
桜鯛を春野菜と一緒にあら炊きにしたものがメインで、五目御飯、あさりの味噌汁、茶碗蒸しが付いていました。鹿児島名物という訳ではないですが、美味しくいただきました。



私が食べた春和膳を含め、薩摩を意識しない定食は1,000円くらいで食べられます。
奄美鶏飯御膳(1,480円)、薩摩御膳(2,200円)というご当地メニューもあったので、何かしら鹿児島らしいメニューがいいという方はこちらでも。
◆お食事処 一心
夜の営業時間:17:30~21:30(L.O 21:00)
朝食(2号館)

初めて宿泊するので朝食付きにしてみました。1号館の入口から入り、案内に従って2号館の朝食会場へ。

この朝食はすごく美味しい!
こころの宿には旅館もあるのですが、朝食は旅館の宿泊者と同じ会場です。旅館宿泊者とはテーブルがすごく離され、しかも背を向ける配置なので、朝食の内容が大きく違うことはわかりますが、それでもこれは朝食を付けてみて良かったと思いました。
指宿駅周辺はモーニングをやっている喫茶店なども見当たらなかったので、時間に余裕があるなら朝食付きするといいと思います。私は+1,100円を払う価値が十二分にあると思いました。
感想など
鹿児島市内だったら宿の選択肢が広く、本当にどこもなかったらネットカフェという最終手段もあるのですが、指宿まで来ると温泉旅館が多いので、1人で泊まれなかったり、近々の予約だと高いことが多いかなと思います。そんな場所にカプセルホテルがあって、しかも温泉に入れるとあっては嬉しい限りです。
ただ、公共交通機関利用の場合はアクセスがややネック。駅から離れていて路線バスの本数も少ないので、詰めこみ型の旅程の場合はタクシーを上手く利用するのがいいと思います。
アラームについて
特に使用禁止という案内はなかったですが、利用する場合は小さな音ですぐ止めるのが基本。
最寄りのコンビニ
宿から徒歩7分(500m)の場所にファミリーマート指宿なのはな館前店があります。なのはな館のバス停からだと数分だと思います。
あると便利なもの
館内に設置がなく、持っていった方がいいものを挙げておきます。
①寝巻になる服ー館内着がないんですよね。温泉への行き来にも寝巻にもなる服がないとつらい。
②耳栓ーカプセルホテル宿泊の基本。あるとイライラせずに済む。
③メイク落としーカプセル、温泉共に設置なし。
④ビーチサンダルなどー1階のトイレ、温泉や朝食会場に行くのに靴を履く必要があるので面倒だった。
それでは楽しい旅を。
↓人気で予約は取りづらいですが、指宿にある大好きな民宿。ご飯がすっごく美味しくてきれいです。