成田空港からの早朝便に乗る場合、なるべく前泊はしたくないので、京成上野や日暮里から京成線の始発で出たら何時に成田空港に到着するのか実際にやってみました。
1番早く到着するためには京成スカイアクセス線への乗換えが必要となるので、乗り換えや混雑具合などをレポートします。
※2025年10月現在の情報です。旅行される際は最新の情報をご確認ください。
1番早く到着する列車は
京成本線と京成スカイアクセス線について

※停車駅は主要駅のみ記載。
京成電鉄は京成上野から京成船橋や京成津田沼などを経由する京成本線の他に、京成高砂から北総鉄道(京成のグループ会社)を経由して成田空港へ行く京成スカイアクセス線があります。
京成上野から成田空港駅までの距離を比較すると、京成本線よりも京成スカイアクセス線を経由した方が10㎞ほど短く、移動時間が短縮できます。特急列車であるスカイライナーやアクセス特急(特急券不要)はスカイアクセス線を走っています。
スカイライナーとアクセス特急の違い
スカイライナーは乗車券の他に特急券が必要となります。また、全車指定席のため座席の指定が必要です。アクセス特急はというと、こちらはごく普通のロングシートの電車です。乗車券のみで乗車できます。
スカイライナーは京成上野、日暮里を出発して、そのまま京成スカイアクセス線を利用して成田空港に向かう特急列車です。一部の列車を除き日暮里を出てから空港まで停車駅はなく、時速160㎞で爆走して最短36分(※)で空港に到着します。(※日暮里⇔空港第2ビル間の最短時間)
一方、アクセス特急は京成上野や日暮里からは出発せず(※一部列車を除く)、多くが京急や都営浅草線の駅を始発とし、京成高砂駅から京成スカイアクセス線に入って行きます。京成本線とは青砥駅、京成高砂駅で交わるため、京成上野方面から乗車した場合はこちらの駅で乗り換えをすることとなります。
■スカイライナー 乗車券の他に特急券が必要、全席指定席
■アクセス特急 乗車券のみ、京成上野、日暮里方面からは乗り換え必要
始発時刻表と運賃を比較
| 平日(始発) | 京成上野 | 日暮里 | → | 空港第2ビル(T2,T3) | 成田空港(T1) |
|---|---|---|---|---|---|
| スカイライナー | 5:40 | 5:45 | → | 6:21 | 6:24 |
| 京成本線 | 5:03 | 5:07 | → | 6:36 | 6:39 |
| 京成本線→アクセス特急 | 5:03 | 5:07 | → | 6:12 | 6:15 |
| 土休日(始発) | 京成上野 | 日暮里 | → | 空港第2ビル(T2,T3) | 成田空港(T1) |
|---|---|---|---|---|---|
| スカイライナー | 5:40 | 5:45 | → | 6:21 | 6:26 |
| 京成本線 | 5:03 | 5:07 | → | 6:35 | 6:38 |
| 京成本線→アクセス特急 | 5:03 | 5:07 | → | 6:14 | 6:17 |
どの方法を選ぶと1番早く成田空港に到着するのか時刻表を確認します。
スカイライナーは乗車時間は短いのですが、始発が遅いです。また、京成本線の始発に乗ってそのまま成田空港に行くとスカイライナーの始発より遅く到着します。
京成本線で青砥か京成高砂まで行き、アクセス特急に乗り換えるのが1番早く到着します。
| ■運賃 | 京成上野→成田空港 |
|---|---|
| スカイライナー | 1,280円+特急券1,300円 |
| 京成本線 | 1,060円 |
| 京成本線→アクセス特急 | 1,280円 |
京成上野→空港第2ビル(T2,T3)、日暮里→成田空港(T1)までの運賃、特急券料金も同じです。
アクセス特急は特急券不要のため、スカイライナーに比べると安価です。京成本線よりも距離が短いのに運賃が高いのは北総鉄道(運賃がとても高い)を経由するためです。
節約したい人は金券ショップで京成電鉄の株主優待券を購入してください。900円程度で売られていることがあります。(乗車券として利用可)
実際に始発に乗って成田空港へ行く
乗り継ぎスケジュール
■スケジュール(平日)
【5:03】京成上野駅もしくは【5:07】日暮里駅で京成本線に乗車
↓
【5:21】青砥駅で下車
↓
【5:31】青砥駅でアクセス特急に乗り換え(向い3番ホーム)
↓
【6:12】空港第2ビル駅(T2、T3)到着
↓
【6:15】成田空港駅(T1)到着
■スケジュール(土・休日)
【5:03】京成上野駅もしくは【5:07】日暮里駅で京成本線に乗車
↓
【5:21】青砥駅で下車
↓
【5:30】青砥駅でアクセス特急に乗り換え(向い3番ホーム)
↓
【6:14】空港第2ビル駅(T2、T3)到着
↓
【6:17】成田空港駅(T1)到着
※2025年10月現在。最新の情報を確認ください。
京成上野駅から乗車の場合

平日の朝4:50頃です。京成上野駅はJR上野駅から徒歩5分ほど離れています。この時間の京成上野駅は閑散としています。

5:03発の成田空港行きの始発列車に乗ります。

この始発に乗ったのは10人くらい。当駅始発で必ず座れます。
途中で乗り換えをせずに成田空港(T1)まで乗っていくと6:39(平日)に到着します。時間に余裕があって節約したい人はこの列車でのんびり行くのもあり。その場合は京成本線を走るので運賃1,060円となります。
日暮里駅から乗車の場合

こちらは京成電鉄の日暮里駅。この改札とは別にJR日暮里駅構内に乗り換え専用改札があり、そちらの方が大きいです。駅同士が直結していて便利。

京成上野から来て5:07に日暮里駅を発車します。

この列車は6両編成で到着するので、乗車位置に注意。端の方には停まりません。

これはまだ4:45くらいなので人がいないですが、この後埼玉方面からのJR京浜東北線が到着する時間になるとホームは一気に混雑します。

京成上野から乗る人は少ないのでガラガラで到着しますが、日暮里駅で座席は9割程度埋まります。万が一座れなくても20分ほどの乗車で乗り換えるので、ここはあまり気にせずに。(画像は京成上野駅で停車時のもの)
アクセス特急に乗り換えます

青砥駅で下車してアクセス特急に乗り換えます。
京成本線から成田スカイアクセス線へは青砥駅または京成高砂駅で乗り換えが可能です。しかし、次に来るアクセス特急は品川駅が始発で、すでに8割くらい座席が埋まった状態で到着します。京成高砂駅まで行くと座れない確率がさらに高まるので、青砥駅で乗り換えた方が賢明です。

乗ってきた京成本線は4番ホームに到着し、アクセス特急は向かい側の3番ホームの乗換えです。

5:31発のアクセス特急に乗り換えます。

来ました。名前も見た目も格好良いですが、特急券のいらないごく普通の電車です。
乗客はほとんどが成田空港まで行き、停車駅も少ないため、ここで座れないと空港まで立って行く可能性が高いです。なので乗車位置に早めに並んでいた方がいいと思います。
アクセス特急は大きな荷物を置くためベンチシートの一部が折りたたまれている車両を利用することが多く、座席がやや少なめです。私はいつも先頭か最後尾の車両に乗るようにしていて、それだと座れなかったことはないのですが、乗る場所や当日の状況によっては座れないことがあるかもしれません。
空港第2ビル駅(T2、T3)に到着

6:12に空港第2ビルに到着。第2ターミナル(T2)に直結していて、LCCが発着する第3ターミナル(T3)へ行く人もこちらで下車します。

ほとんどの人が空港第2ビルで下車するのでホームは混雑しますが、6:15には改札を出ることができました。

第3ターミナルへ行く人は、この陸上のレーンみたいなのに沿って歩いて行くと着きます。京成線改札から徒歩約10分、T2の1階から6分です。無料連絡バス(1番乗場)もあり、T2→T3まで6分で、朝5時台から5~6分に1本出ています。
成田空港駅(T1)に到着

空港第2ビルで降りずにそのまま乗っていると、6:15に終点の成田空港駅に到着。
成田空港駅は第1ターミナルに直結しており、国際線の他、LCCのピーチの国内線が第1ターミナルから出発します。ピーチのチェックインカウンターまで行く場合、ターミナルの1番端までの移動となるので徒歩10分程度はかかります。
まとめと感想など
始発に乗車できるエリア
そもそも日暮里駅5:07の始発に間に合うのはどの辺りまででしょうか。
■京成本線 日暮里駅始発(5:07)に乗車可能なエリア
・JR京浜東北線 南浦和4:30→日暮里4:55
・JR京浜東北線 大宮駅4:28→日暮里5:05(ギリギリ!)
・JR山手線 池袋4:25→日暮里4:37 など
※平日・休日同じ
川口や赤羽くらいからだったら余裕ですね。
また、始発のアクセス特急に乗れるエリアはどうでしょうか。まずはアクセス特急(始発)の停車駅と時刻はこちらです(※主な駅のみ)
始発のアクセス特急は京急品川駅を出発し、都営浅草線を経由して京成に入ります。
| 京急品川(当駅始発) | 京急 | 4:57 |
| 新橋 | 都営浅草線 | 5:06 |
| 日本橋 | 都営浅草線 | 5:11 |
| 浅草 | 都営浅草線 | 5:20 |
| 押上(スカイツリー前) | 都営浅草線 | 5:24 |
| 青砥 | 京成 | 5:31(土休日5:30) |
| 京成高砂 | 京成 | 5:34 |
| 以下、成田空港へ |
京急品川発4:57に乗車可能な範囲は意外と広く、JR桜木町4:18発の京浜東北線の始発に乗れば、JR品川駅4:48着→京急品川駅でアクセス特急の始発に乗り継げます。横浜、川崎からも間に合います。
感想など
座れる保証のないアクセス特急と、全席指定の特急スカイライナーは始発の到着時間が約10分しか違わず、時間的にはそこまで大きなメリットはないかもしれません。しかし、LCC(格安航空)は早朝に成田空港を出発することが多く、LCCに乗るのにスカイライナーを使うなんて贅沢です。特急券のいらないアクセス特急に乗って空港に行き、その分旅行先で美味しいものでも食べましょう。
神奈川方面からの方がメリットがあるかもしれないですね。アクセス特急の始発駅、京急品川駅に乗り継げるのであれば座れますし、乗り換えもありません。
成田空港にまあまあ近い公津の杜駅の徒歩圏内に快活CLUB(ネットカフェ)があり、そこで仮眠して公津の杜駅の始発に乗れば朝5時過ぎに成田空港に到着します。体験記を参照ください。
体力勝負の人は空港野宿でも。実際に過ごしてベンチの位置等をまとめています。
空港内にカプセルホテルがあります。シャワーだけの利用もOK。
送迎バスあり。天然温泉施設に併設のカプセルホテル「成田空港 空の湯」
それでは楽しい旅を。






