期間限定で新宿から修善寺温泉まで片道千円の高速バスが運行されたので、この機会にと1人で1泊2日の中伊豆の旅へ行ってきました。直前だったので修善寺温泉には1人泊できる手頃な宿がなく、大仁温泉にある温泉旅館一二三荘にお世話になることにしました。ビジネスプランとは言え1泊2食付きで7千円弱だったため大丈夫だろうかと心配したのですが、お昼を食べた修善寺駅前のやまんばの大将から「あそこはいいよ。温泉は源泉かけ流しだし、ご飯も美味しいし」と言われ、泊まった結果は思った以上に満足でした。今後近場で1人温泉をしたい時の定宿になりそうです。
(旅行時期 2021年11月)
一二三荘の場所
伊豆箱根鉄道駿豆線の大仁駅から徒歩6分のところにあります。車がなくても行きやすいのがありがたい。
伊豆箱根鉄道駿豆線は三島と修善寺を結んでいて、修善寺駅から大仁駅まではたった2駅なので修善寺観光での宿泊もありだと思います。三島から大仁駅は乗車37分です。
![大仁駅全景](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/200C03E6-D71F-4F99-BEAC-09080000A073.jpeg)
夕刻の大仁駅。駅員がいるのは朝の時間帯だけで、この時間は駅員不在。それでも通勤通学帰りの人が結構降りてきました。
![長嶋茂雄ロード看板](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/99E07822-1EE4-4857-9AE9-46AEE6D0F258.jpeg)
これは翌日撮影したんですけど、この長嶋茂雄ロードを狩野川方面にずんずん進むと6分で宿に到着します。現役時代の6年間、長嶋さんは旧大仁町を自主トレの拠点にしてたらしく、この道は2015年に名づけられた新名所だそう。
![一二三荘全景](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/4D792AEE-2C81-46E8-9895-B48059260461.jpeg)
着きました。結構こじんまりとした宿のようです。
今回予約したプラン
今回はじゃらんから宿泊数日前に予約しました。
「じゃらんスペシャルウィーク5%OFF 1泊2食ビジネス様へ迷ったらこれ!ボリューム満点お食事プラン」7畳和室 ユニットバス、トイレ付き 6,875円
部屋は①6畳和室(バス、トイレなし)、②7畳和室(バス、トイレあり)、③12畳和室(バス、トイレなし)と3種類ありますが、どの部屋を選んでも値段は変わりません。それと嬉しいことに、1人泊だからと言って割増料金にはならず、1室に1人で泊まっても、2人で泊まっても、1人当たりの料金は同じです。
お食事はビジネス用の1番簡単な食事の付いたプランを選びましたが、伊豆牛を使った贅沢お食事プランや時期であれば狩野川の天然鮎のプランなどもあります。今回は時期ではなかったのですが、この宿は鮎料理が名物なので、5月から11月の鮎の解禁時期にまた来たいと思います。
じゃらん等でポイントやクーポンの利用をしないのであれば公式サイトから予約した方が少し安いです。料金はこちらから比較してみてください。(楽天トラベルには掲載がありませんでした)
お部屋とアメニティ
![一二三荘鍵](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/04/8D218A20-8090-457F-B196-1644F2B806CB.jpeg)
昔ながらの旅館の鍵。「らん」というお部屋でした。
![一二三荘の部屋の入口](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/379E0A29-F622-4698-95AF-74E4D6418666.jpeg)
こちらが部屋の入口。
![一二三荘部屋](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/DAD64800-5D5C-478D-A2E0-B8C0B192C695.jpeg)
建物自体は結構年季が入っているけど、お部屋はきれい。
![一二三荘お茶セット](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/3E1A251E-5888-4716-87D5-61F97B594289.jpeg)
お茶請け(お菓子など)はなかったですが、テーブルの上にはお茶のセットが置いてありました。
![一二三荘布団](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/9C87B757-3F9B-41F9-A7D1-57E648086A26.jpeg)
お布団は自分で敷きます。畳んで出してありますが、シーツはセットされているので広げるだけになっています。
![一二三荘のテレビ](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/19D0CB67-7852-4FA2-8612-562898F1E693.jpeg)
床の間にテレビ。その隣に空の冷蔵庫。
![一二三荘ふすま](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/608ACF83-D302-40FB-8CC7-71F857922E4F.jpeg)
クローゼットの中にタオルや浴衣、アメニティなどが全て入っています。浴衣、丹前、バスタオル、紙コップ、ドライヤー、鏡、懐中電灯。
![一二三荘のアメニティ](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/F2E8E6BA-34B1-4F50-B90E-58375CAEF4E5.jpeg)
木箱の中を開けると、タオル、歯ブラシ、かみそり。メイク落としや基礎化粧品はありませんでした。(風呂場にもない)
![一二三荘トイレ](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/5332024B-D6F5-4E31-9709-A58201CAFDCC.jpeg)
結局使わなかった部屋のお風呂とトイレ。部屋のトイレはウォシュレットじゃないけれど、部屋を出てすぐのところにある共同トイレはとてもきれいなウォシュレットトイレです。宿の人に聞いたら部屋のユニットバスは温泉ではないと言っていました。(じゃらんの説明には温泉ユニットバスと記載あり)
![一二三荘の共同洗面台とトイレ](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/CE60DB16-20EA-4746-B548-E01372E35994.jpeg)
風呂とトイレのない部屋もあるので共同の洗面所とその奥に男女別のトイレ。共同の洗面所とトイレは新しくてきれいでした。
泉質について
泉質 | ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉 |
源泉温度 | 65.8℃ |
浴槽内温度 | 42~44℃ |
pH | 7.8 |
![一二三荘温泉成分表1](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/B7E8E988-CF91-44FD-91CC-3927BD13B7A9-768x1024.jpeg)
![一二三荘温泉成分表2](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/1FD65BAD-6AA9-4DB9-BD18-C3D531E71B3F-768x1024.jpeg)
貸切狩野川風呂
こちらの温泉は日帰り入浴も行っている男女別の大浴場と、宿泊者専用の貸切風呂(1か所)があります。到着後に大浴場に入ろうと思ったのですが、地元の日帰り入浴の方が多く(この時は密を避けるために上限5人までと制限あり)、宿泊者専用の貸切風呂に案内されました。
![一二三荘の貸切風呂](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/5D27A6EC-CAA0-45AB-A2EB-A45B468AF1A0.jpeg)
宿泊者は24時間空いていれば利用できます。1人にはちょうどよい大きさ。写真を撮り忘れたけど、外に小さい露天風呂もあります。(窓の外に見える木枠が露天風呂)
![一二三荘の貸切温泉アップ](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/3B30F066-9268-4548-8AF9-DB4313A58EF5.jpeg)
ほんのり緑かかったお湯。大浴場のお湯と比べるとぬるめでしたが、その分ゆっくりと温泉に浸かれるので芯まで温まりました。無臭で透明感もあり、入った時はさらっとした癖のないお湯だなと思いましたが、弱アルカリ性のお湯で肌がしっとりとして風呂上りにクリームなどをつけなくても大丈夫でした。
![一二三荘貸切風呂のカラン](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/30FD7DFD-5FEE-4168-BFFD-37470C8B016D.jpeg)
貸切風呂のカランは1つ、シャワーも温泉です。
![一二三荘貸切風呂のシャンプー](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/7F19BD8A-2071-4532-96ED-4229A059F189.jpeg)
馬油シャンプーと馬油ボディーソープが置いてあります。コンディショナーがないので持参したものを使ったのですが、後で調べたら馬油シャンプーってコンディショナー不要なんですって。大浴場も部屋のユニットバスにも同じ馬油シャンプー&ボディソープのみでした。
※馬油シャンプーについて
一般的な合成シャンプーではなくて石鹸シャンプー。2~3週間使い続けて頭皮のターンオーバーが整ったり、キューティクルの開きが収まってきたらリンスも不要ですけど、それまでは弱酸性のリンス(お酢やレモン汁などでもよい)で整える必要があるそう。最初はごわつきが気になったりと手入れが面倒なので、ちょっと1、2泊するだけの旅行者はシャンプーセットを持参した方がいいかもしれませんね。
大浴場(写真なし)
利用時間:6:30~23:00(23時以降もシャワーは利用可能)
夜は終了間際まで地元の方が日帰り入浴をしていましたが、朝の時間帯はゆっくりと1人で利用することができました。(日帰り入浴は8:00~22:30)
10人くらい入れる浴槽で、お湯は貸切風呂よりも熱かったです。カランは4つあり、それぞれシャワーもついていました。シャワーも温泉を使っています。貸切風呂と同じく、馬油のシャンプーとボディソープが置いてあります。
鍵付きのロッカーはありません。
夕飯(ビジネスプラン)
夕飯は18:00~19:00に食事処で食べます。準備が出来ると内線で連絡してくれます。
![一二三荘の夕食全体](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/3115D180-9B73-4ACD-B8C4-D57760A007D8.jpeg)
7千円のビジネスプランなので食事は期待しておらず、定食みたいなのをイメージしていたのですが、お刺身までついてくるしこれで十分では。しかもどれも美味しくて、料理のクオリティが高い。
![一二三荘夕食の刺身](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/E1DC9021-3EA2-4D94-BA15-A34FA7F91E7E.jpeg)
![一二三荘夕飯のチキン](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/6C4A923E-23CF-4EEC-A033-A6756EE52949.jpeg)
![一二三荘夕飯のグラタン](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/F7C4C554-FAD3-417E-86E7-A6E8EC84FB82.jpeg)
![一二三荘夕飯の煮物](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/33D595CB-62AF-4EA3-AD3D-12AD9212E0A4.jpeg)
![一二三荘夕飯のあん肝](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/B041DBC8-9581-482A-B95A-C9A5E8A69056.jpeg)
![一二三荘夕飯のいか](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/B7AAEE2F-BB35-4166-8FF5-F8A14B2DBF52.jpeg)
![一二三荘夕飯のご飯とデザート](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/0393BB73-3C84-4F70-84F4-D5114513B7F5.jpeg)
ご飯はおひつで出て来ます。お味噌汁とデザートの柿。
![一二三荘の日本酒](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2023/01/400052AC-BD5E-4640-AB1A-067420C466C9.jpeg)
伊豆の地酒を注文したんだけど銘柄を忘れてしまった。すっきり辛口で美味しいお酒でした。
食事処で食べますが、この日は他にもう1名女性の1人泊の方がいらしただけでした。十分に距離が取られていて私はあまり気になりませんでしたが、衝立などはありませんでした。
朝食
朝食の時間は7:00~8:00。夕飯と同じく食事処でいただきます。
![一二三荘朝食全体](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/744CE976-207E-4278-8028-1142FBDC73FD.jpeg)
絵にかいたような旅館の朝食。特に干物が美味しかったです。
![一二三荘朝食のおひつ](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/5571046E-A004-4B83-BF6E-7ED9F5FB311A.jpeg)
おひつでご飯が出てくるのが嬉しく、朝から山盛りご飯を2杯おかわりしてしまいました。
トレインビューの部屋からの眺望
![一二三荘の部屋からの眺望](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/32A474AE-5391-4846-8EB0-4E978245A16A.jpeg)
私の部屋にはベランダがあり、サンダルも置いてありました。夏は風呂上りにここでビールでも飲んだら気持ちがいいと思います。のどかな中伊豆の風景。
![一二三荘トレインビュー](https://tabi-daibutsu.com/wp-content/uploads/2022/02/59992550-51EE-4A7B-8D4D-2B2D81D1F528.jpeg)
と思っていると、宿の真横を伊豆箱根駿豆線の列車が。ものすごいトレインビュー!
ただ、列車好きでない人にとってはただの騒音に感じるかもしれません。朝5時半頃から夜は0時近くまで、上下線合わせて1時間に8本くらいは走っています。
日帰り入浴について
泊まらなくてもお風呂と休憩だけの利用もできます。
時間:8:00~22:30 タオルの販売あり
大浴場 | 400円 |
貸切狩野川風呂 | 800円/1時間 |
休憩(広間)+大浴場 | 1,100円/3時間 |
休憩(個室)+大浴場 | 1,540円/3時間 |
お風呂に鍵付きのロッカーがないので、貴重品は受付で預かってもらえます。
感想と気になった事柄のメモ
温泉も料理も部屋も7千円ほどで十分満足できました。今回はビジネスプランですが、伊豆牛が出る贅沢プランにしたとしても1人泊で1泊2食付き1万円以下です。しかも1人で泊まっても割増になることもないので1人旅に優しい宿だと思います。1人なので温泉に入れて寝られればいいやくらいの気持で予約したのですが、温泉は源泉かけ流しで気持ちが良く、部屋は古いですがきれいにしてあり、そして1番驚いたのは料理の美味しさ。今度は鮎の時期に来て、鮎づくしの夕飯を食べたいと思います。
気付いたことをメモしておきます。
・じゃらんのプランには全て「喫煙」と記載されていた
後からよくプランを見て気付きました。私は煙草を吸わず、煙草の臭いには敏感ですが、今回の部屋は全く無臭でした。でも禁煙と記載がないので注意事項として記しておきます。
・持参した方がいいアメニティ
メイク落とし、基礎化粧品、綿棒、くし、コンディショナーはありませんでした。お風呂にある馬油シャンプーは石鹸シャンプーで最初はごわつくので、普段石鹸シャンプーを使っていない人はコンディショナー(もしくは普通のシャンプーセット)を持ってきた方がいいと思います。
・電車が好きな人以外は電車の音が気になる可能性が
宿に沿うように伊豆箱根鉄道が走っているので、列車好きには嬉しいと思いますけど、かなり音が響きます。本数も結構多い(1時間に8本ほど)ので、騒音が気になる人は避けた方がいいと思います。
・コンビニは近くにある
大仁駅から宿までの間にコンビニはないですが、宿からさらに修善寺方面に徒歩3分でセブンイレブン、徒歩10分でローソンがあります。
それでは楽しい旅を。
温泉旅館 一二三荘の情報
住所:〒410-2323 静岡県伊豆の国市大仁503
チェックイン:15時~22時
チェックアウト:10時
部屋数 11室
フェイスタオル | ○ | ドライヤー | ○ |
バスタオル | ○ | ||
歯ブラシ | ○ | ||
浴衣 | ○ | 大浴場 | ○ |
使い捨てスリッパ | × | サウナ | × |
シャンプー | ○ | 水風呂 | × |
コンディショナー | × | 露天風呂(※) | △ |
ボディソープ | ○ | 貸切風呂 | ○ |
洗顔フォーム | × | コインランドリー | × |
綿棒 | × | テレビ | ○ |
コットン | × | 無料Wi-Fi | ○ |
基礎化粧品 | × | 枕元コンセント | × |
メイク落とし | × | 携帯充電器 | × |
くし | × | USBポート | × |
※露天風呂は貸切風呂内に小さいのが1つあり