10年ぶりに高松に行くことになった。
うどん県だからうどん三昧かなぁと思っていろいろ調べていると、なんと香川にはうどん以外にも名物があることがわかりました。
その名は骨付鳥!!!!
どうもこいつは生ビールにとても合うらしい。
楽しみだ。楽しみすぎるではないか。
骨付鳥発祥の店「一鶴」を目指せ!
高松市の中心地、瓦町駅から徒歩10分。高松市役所の近くにそのお店はあった。
その日、私は朝から一滴の水も飲まなかった。
春うららかなこの日の高松は少し蒸し暑く、早足で歩道を進むとうっすらと汗ばむ陽気だったけど、とにかく水分は全く取らなかった。いや、取ってはならないと心に決めていたのだ。
すべては生ビールのためなんだ。
出発前、骨付鳥を食べるならどのお店がいいのかなぁと思って調べてみると
骨付鳥一筋60年の老舗、一鶴(いっかく)という人気店があることがわかった。
ここに行くしかない!!行けーー!!
ところで聞くが骨付鳥ってなんだ
そうよ。そもそも骨付鳥ってなんなんだ。
秘密のケンミンSHOW(日本テレビ系)で見て知ったんだけど、鶏肉に塩コショウとニンニクの効いたスパイスをぶわーっとふりかけ、オーブンでじっくり焼いた一品。
これがまずいはずないだろうが。ビールに合わないはずがないだろうが。
この骨付鳥を考案したのが丸亀で居酒屋をやっていた一鶴の創業者さん。
創業60年とのことなので、意外と歴史あり!!
今回は一鶴丸亀本店ではなく高松店なんだけど、骨付鳥発祥のお店の味なのです。
骨付鳥は2種類「おやどり」と「ひなどり」から選ぶ
16時のオープンと同時に入店。それでもすぐに7割くらいの席が埋まってしまった。
すごい。さすが人気店だ。
メニューを見ると骨付鳥にはおやどり(1008円)とひなどり(894円)の2種類があった。
普通売られている鶏肉って若鶏だよな。おやどりって食べるの?
どっちを選んだらいいかよくわからないので、店員さんに聞いてみた。
私「生ビールに合うのはどっちですか?」
店員さん「お好みですけど、生ビールだったらおやどりですね」と即答。
店員さんの説明によると、
おやどり:歯ごたえがあって旨味が凝縮
ひなどり:柔らかくて万人向け
よっし、「おやどりと生ビールひとつください!!!」
お腹が空いていたし、水分も取ってないので声帯も干からび気味だったけど
頑張って声を張って注文をした。
きたー!初めての骨付鳥
きゃーーーーーーっつ!!!!!!!
ニンニクの香りが食欲を刺激しまくり、ジューシーに焼き上がったお肉が私を誘惑してくるではないですか。
は・や・く♡
もう手が汚れることなんか構わず手づかみで!手づかみでいくのです!
私は思わず骨付鳥にかぶりついた。
うまーーーーーっ!!!
そして、生ビールをぐびっと
ここは天国かぁーーー!!!!
おやどりはちょっと硬めなんだけど、噛めば噛むほど旨味がじんわり。
味付けは濃いめでスパイシーだけど、これがまた生ビールに合う。
いい。ほんといいわ。
どんどんと生ビールが進み、思わずこう言ってしまった。
「生ビールおかわりお願いしまーす」
お皿に残った脂まですべて完食せよ
お肉はしっかりとお腹に収めても、まだお皿には大量の脂が。
これを残してはいかん。この旨味たっぷりの脂もこれまたうまいのだ。
一緒に出て来るキャベツに付けて食べてもいいんだけど、ここはむすび(308円、スープ付き)を注文。お米がコクと旨味たっぷりの脂をしっとりと吸って、またまたうまーい。
最後に
ああ、なんと幸せなんだ。
うどんのことなどすっかり忘れてしまった。
骨付鳥を食べるためだけにまた香川に来てもいいとまで思ってしまった。
骨付鳥があれば生ビールは何杯でもいける。
えっ、もしかして生ビールって骨付鳥のために存在してるんだっけ?
60年前からきっとそうだ。そうに違いない。