【10・11月限定】北海道むかわ町でししゃも寿司を食べてきた

カネダイ大野商店ししゃも寿司(サムネ) 北海道
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ツイッターを見てたら流れてきたんですけど、ししゃもを生で食べられる場所があるらしい。しかもいつもスーパーで売っているししゃもとは違う「本物のししゃも」と謳っている。どうにも気になるので北海道むかわ町に行って生のししゃもを使った「ししゃも寿司」を食べてきました。

(旅行時期 2019年11月、2021年10月)

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まずは10・11月に北海道むかわ町をめざせ

ししゃもは北海道の太平洋沿岸、浅瀬の海で育ち、毎年10・11月に産卵のために川を遡上。ししゃも漁が解禁するのは10月初旬から11月中旬までなので、ししゃも寿司が食べられるのはその時期だけです。

場所は北海道のむかわ町。この町を流れる鵡川(むかわ)にししゃもが遡上してくるらしい。

もしかして北海道だし、レンタカーがないと無理な場所かなと心配したんですが、ペーパードライバー&鉄道に乗りたい民にとってはありがたいことにJRで行ける場所でした。

私はこんな感じで、新千歳空港からJR北海道の在来線に乗ってししゃもの地に辿り着きました。

新千歳空港10:15南千歳10:18千歳線
南千歳10:35苫小牧10:56千歳線
苫小牧12:23鵡川12:53日高本線
※2019年当時の時刻です。最新のダイヤをご確認ください。

南千歳と苫小牧で乗り換えをして到着。苫小牧まではスムーズだけど、その先の日高本線は1日8本しかありません。私は日高本線の発車まで苫小牧駅構内にある喫茶店(※現在は閉店)で駅弁を食べながら列車を待ちました。

北海道ししゃも専門店 カネダイ大野商店へ

鵡川駅到着。

でもこの日は雨。まあ雨はそれほどでもなかったんですけど、風が強くて傘が何度も裏返ってしまうほど。後で聞いたところによると海沿いだから強い海風が吹くことが多いとのことでした。

さっそくししゃもを食べたい。むかわ町の良いところは、ししゃも関連のお店や道の駅などが駅から徒歩圏内にあること。雨ということもあり、その中でも駅から徒歩5分と近く、今日泊まる予定のホテル四季の館にも近いししゃも専門店「カネダイ大野商店」さんに伺うことにしました。

カネダイ大野商店さんは、大正12年創業のむかわ町で1番歴史のあるししゃも加工販売店。輸入は一切せず、北海道産の本物のししゃもだけを扱うお店だそう。むかわ町には寿司屋も何件かあるのだけど、それは夜にお酒を飲みながらでも。(※カネダイ大野商店さんは酒類の販売はありません

店頭には名物のししゃものすだれ干しがずらりと。これも旬の時期だけ。ここから好きなものを選んでお土産にしたり、店内のホットプレートで焼いて食べることができます。

カネダイ大野商店での注文の仕方

さて、まずは何を食べるべきか。

■ししゃもすだれ干し

店先に並んでるやつね。これは生のししゃもを一夜干しにしたもの。すだれ干しのところに店員さんがいるので、好きなすだれ干し(オス、メス、大きさ別にいろいろある)を選び、店内で食べることを伝えるとカゴに入れてくれます。会計はそれを持って店内のレジで。値段は性別や大きさによって違って、1串10尾で1000円(オス中サイズ)~1300円(オス、メスともLサイズ)という感じ。

私は「オス、メス混」(各5尾ずつ、1050円)を選びました。オスとメスで全然味わいが違うので、このチョイスは食べ比べができて大正解でした。

■ししゃも寿司 

これを食べるために来たんですからね。すだれ干し以外のメニューについては入口に設置の券売機で購入します。

ししゃも寿司は6貫で1200円。私はこのししゃも寿司6貫にししゃも汁とししゃも漬けが付いた「寿司セット1600円」を選びました。

ちなみにメニューは他にもあって、ししゃもフライを玉子でとじたししゃも丼、ほっきカレー、ししゃもフライを挟んだししゃもパンなどなど。寿司もししゃもの他にほっき寿司というのもあって意外と手広い。

上記の値段は訪問当時(2019年秋)のものなので参考程度に。詳しいメニューはこちらのカネダイ大野商店さんのホームページを。

ししゃもを食べる

食券を購入し、レジですだれ干しのお金を払うと、店員さんが席に案内してくれました。各テーブルにはホットプレートが用意されていて、そしてお店の方が焼いてくれる。なんと至れり尽くせり。

これは焼く前

  ←メス            オス→

焼けました!

ししゃもって卵を持ったメスだけが美味しいのかなと思ってたけど、オスの美味しさにびっくり。身に脂がのっていて旨みが凝縮していました。味が濃いと言うか。今回食べてみて断然オスが好みだったな。メスも卵たっぷりでまた違った美味しさ。メスの身の脂や旨みは全部卵の栄養になって卵に持って行かれているような感じなのかもしれません。まあどっちにせよ普段私が食べていたスーパーのししゃもとは全く別物だということがわかりました。

いよいよお寿司です。

うわー、甘い。白身の魚なんだけど脂の乗りが良くて、その脂が甘い。私の浅い経験の中だけの話しだけど、今まで食べたどんな魚とも違うように思いました。

あと、きびなごなんかもそうだけど、こういう小さい魚を捌くなんてどんだけ器用なんだろう。皮もきれいに剥いてあるし。手間がかかりそうという点でもししゃも寿司はすごいと思ってしまいました。

セットのししゃも漬けとししゃも汁。

限られて時期にこのむかわに来ないと食べられないという付加価値が必要以上に美味しいと感じさせるのかもしれないけど、私ははるばるここを訪れる価値は十二分にあると思います。美味しかった!

満足したので家族にもお土産を。すだれ干しのオス、メス1串ずつとししゃもフライを選んで発送(冷凍便)してもらいました。すだれ干しは店内飲食と同じく店頭から選び、そのまま隣接の加工場で急速冷凍して箱詰めしてくれます。

カネダイ大野商店の情報

営業時間10:00~17:00
定休日1月から9月末までは日曜休
駐車場40台(無料)

※ししゃも漁解禁は10月初めから11月半ばですけど、その年によって異なります。2015年は不漁が続いて11月7日で漁が終了。状況によってはししゃも寿司が食べられない可能性があるので事前に確認してから行きましょう。

大豊寿司にも行ってみた(2021年10月)

行列に並ぶ

大豊寿司の行列

これは後日、2021年10月に鵡川にししゃも寿司を求めてやってきました。今度は寿司屋で食べてみようと決めていました。

この時は例の疫病の真っただ中で、カネダイ大野商店さんは休業。他の寿司屋も閉まっているところが多いせいか行列ができていました。

私は午後1時過ぎに到着したのですが20人くらいの行列。いつもなら諦めるのですが、わざわざ来てしまったので待つことに。10月の快晴の日でも北海道はすでに寒く、外で待つことになるので上着が必須でした。ダウンを着ていた人すらいましたから。

結局、1時間待って入店できました。

ししゃも寿司を食べる

大豊寿司のししゃも寿司

1人なのでカウンターに案内されました。

まずはししゃも寿司(2,500円)。身が6貫、ししゃも子(ししゃもの卵)が2貫。

脂はのっているけど味わいはさっぱり、そして甘い。ししゃもの卵も生で食べるなんて初めての経験。

大豊寿司のししゃもの天麩羅

こちらはししゃもの天ぷら(900円)さっくさく。揚げるとさらに甘みが凝縮されたような感じがしました。

調子に乗ってししゃも酒も頼んでしまい、本物のししゃもを堪能しました。

大豊寿司の情報

10,11月の営業情報
営業時間10:00~21:00
定休日月曜
駐車場30台(無料)
アクセスJR鵡川駅から徒歩12分(1㎞)

※店頭の張り紙にもあったのですが、「ししゃもがなくなり次第閉店」と書かれています。営業時間は10時~21時となっていますが、この日も14時くらいで一旦閉店、夜にまた営業再開するということだったので危うく食べられずに帰ることになりそうだったのです。ししゃも自体も獲れなくなっているらしく、訪問した時に食べられるかどうかは運だなと思いました。

大豊寿司の張り紙

道の駅むかわ四季の館のししゃも醤油サンデー

また2019年時の話しに戻ります。カネダイ大野商店さんでししゃもを堪能した後は、この日泊まる「ホテル四季の風」へ。楽天トラベルで見る限り、この町では宿泊施設はここしか見つかりませんでした。結果、温泉もあってとても良い宿でしたね。(よく探せば民宿とかあるかもしれないけど)

何度も言うけど今日は雨。旅行に出て雨だったら極力出歩かないと決めているので、早々にホテルへ向かいました。大野商店さんからは徒歩5分くらい。

あーでもまだ15時前でチェックインできず。このホテルは「道の駅むかわ四季の館」に併設されているので、道の駅の喫茶コーナー「コーヒーショップ四季」で甘いものでも食べて待つことに。

やはりししゃもの町。こう来るか、そうかそうか。

ソフトクリームに焼きししゃもをぶっ刺してある。そして醤油をひと垂らし。でも甘いソフトクリームにほどよい塩気、思いのほか合う!

ホテル四季の風の朝食にもししゃも

チェックイン後は温泉にゆっくり浸かり、道の駅の売店で買ったビールやおつまみをだらだらと飲み食いして、テレビを見ていたらいつの間にか寝てしまいました。朝が弱くて早朝のフライトの場合は「寝ないで空港に行く。寝たら終わり」という選択肢しかないので、約34時間ぶりの睡眠。そこから12時間ぐっすりと眠りました。(旅行に来て夕飯すら食べに出ないとか、逆に贅沢…)

そんなこんなで翌朝はめざめすっきり。お楽しみの朝食。

洋食とししゃもの付いた和食と選べるんだけど、ここは和食を選択。

これは冷凍ものらしいけど(そのかわり1年中提供あり)、このお盆の中での存在感たるや。本物のししゃもここに降臨という感じ。

ししゃもはどこで食べるのがいいのか

ししゃも干しの風景や、ししゃもを選んで自分で焼く楽しみがあったのがカネダイ大野商店です。そして自分で選んだししゃも干しをその場で急速冷凍して配送してもらえるのも便利だなと思いました。ししゃも寿司の値段が安いのでお手軽に試すことができるのもいいと思います。

お酒がないのと、ドライブインみたいな雑然とした雰囲気なので、あまり落ち着いて食べるという感じではなかったかな。

大豊寿司はさすが寿司屋。ししゃも寿司はやはりこちらの方が美味しく感じました。ただ、あの行列が…。

そして、スーパーのししゃもは本物ではないのか問題

最後にこのデリケートな問題に向き合ってみたい。むかわ町でししゃものことを「本ししゃも」「本物のししゃも」て書いてあるのを見たけど、ということはスーパーでいつも買うししゃもは偽物なんでしょうかね。

どうやら「ししゃも」は北海道の太平洋岸に生息する日本固有種の魚のことで、スーパーで安価で売られているのは輸入ものの「カペリン」や「カラフトししゃも」と呼ばれる違う種類の魚らしいです。確かに今回、北海道で採れる本物のししゃもは深い味わいと脂の乗りで本当に美味しかったです。

けれど、カペリンに罪はない。私もししゃもの名を騙って派手に商売している悪徳魚のように一瞬思ってしまったけど、それはお詫びします。今度からは「今日の夕飯はカペリンだ!!!」と本当の名前で堂々と呼んであげようと思います。誰か(ししゃも)の代わりにならなくてもいいんだ、カペリン。

(おわり)

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