今回の目的は韓国の東北部にある東海(トンヘ)から出るフェリー・イースタンドリームに乗ること。夜にニューかめりあで釜山に到着しましたが、翌日には東海からイースタンドリームに乗船するため、ゆっくり移動する暇はありませんでした。
初めてでしたが無事移動できたので、市外バスの乗り方や東海のバスターミナルから路線バスで東海駅や東海国際旅客ターミナルまでの行き方を記録しておきます。
2024年10月現在の情報となります。実際に旅行される際は最新情報をご確認ください。
釜山から東海までの移動方法を考える
釜山から東海までは約260㎞離れています。東京からだと浜松や郡山くらいまで移動する距離感です。
№ | 移動方法(釜山→東海) | 時間 | 金額 | |
---|---|---|---|---|
① | 鉄道(ムングファ号) | 直通(釜田より) | 約6時間半 | 26,600₩(約2,900円) |
② | 鉄道(KTX) | ソウル乗り換え | 約5時間半 | 59,800₩+31,300₩(約10,000円) |
③ | 市外バス | 直通(老圃より) | 約4時間 | 37,400₩(約4,100円) |
今回、私は夜19時頃に釜山国際旅客ターミナルにフェリーで到着し、翌日の18時に東海の旅客ターミナルからフェリーに乗る予定でした。初めて行く場所で、しかもそこまで時間的な余裕はありません。
①鉄道ムングファ号でゆっくりプラン
本当はこれで行きたかったのです。ムングファ号というのは普通列車なので時間はかかるのですが、車窓を見ながらゆっくり行くのも楽しそう。
ただ直通だと釜田(プジョン)駅を朝8:57発→東海駅15:36着しかないみたいで、途中で事故等で遅延があるとアウトなのでやめました。釜田駅は釜山の中心地・四面から近いです。
②鉄道(KTX)に乗って快適にGO!
韓国の新幹線KTXには未乗車のため乗りたかったのですが、釜山から東海方面に北上するKTXの路線はなく、ソウルを経由することになります。金額的にも高いですし、ソウルまで寄り道する分、意外と時間もかかるので却下。
釜山→ソウルは2時間15分~3時間で59,800₩。ソウル→東海は2時間半程度で31,300₩。ソウル→東海まで直通で行く列車は本数がとても少ないです。
KTXを使うのであれば、釜山発の最終は22:10なので、その日のうちにソウルに移動してしまい、翌日にソウルから東海へ向かうというのが時間に余裕ができてよかったかもしれません。
③市外バスを利用
結局、釜山から市外バスを利用しました。高速道路をひた走り、1度トイレ休憩があっただけで4時間くらいで到着しました。時間的に1番早く着くということと、値段もほどほど、2+1シートでバスの乗り心地も良かったです。
ただし、釜山総合バスターミナルは地下鉄1号線の終点、老圃(ノポ)駅に隣接しており、釜山の外れの方にあります。釜山駅からは地下鉄で約40分、四面駅からは約30分かかるので、バスターミナルまで行くのが少し遠いですね。
そして、東海に着いてからも、東海公営バスターミナルから東海駅やフェリーの乗り場まで路線バスで20分ほどかかります。(鉄道の東海駅からフェリー乗り場は徒歩10分程度と近い)
その他にも、鉄道と市外バスを組み合わせたり、行き方はいろいろあると思うので調べてみてください。
市外バスの時刻表を調べる
Bus Tago(日本語) PC版
Bus Tago(日本語) スマホ版
市外バスの時刻検索にはBus Tagoというサイトを使いました。日本語で検索できます。このサイトで時刻と座席の残数を確認しました。
ただし、予約は韓国国内の電話番号が必要で、日本からはできないみたいでした。
トップ画面で日付等を入力して検索します。
トップ画面で出発地、目的地の箇所をタップすると、バスターミナルが選択できます。
出発地→釜山東部(釜山)
到着地→[江原道]東海公営
出発地の釜山東部(釜山)は主要ターミナルの所にあります。目的地の東海公営は主要ターミナルの中にないので、全国→江原道を選んで選択肢を絞ると見つけやすいと思います。
出発地と目的地を選択するとトップ画面に戻るので、乗車日や人数を入力します。そうしたら乗車券の前売りをタップ。
1日7本あるようです。座席は28席で、その隣にある「前売可能」と書かれているのが残数となります。
東海は初めて行くので時間があれば少し街を見てみたいなと思ったのと、渋滞などがあるのかわからないため早めに出発しておいた方が安心と思って、7:40発の便に乗りたいなと目安を付けました。しかも7:40発はノンストップと書かれているので他の便よりも到着が早いのかもしれません。
日本語と英語の画面では到着時間が見られないのですが、韓国語に切り替えて情報の所をタップすると確認できます。通常もノンストップも同じ240分となっていたので目安だと思いますが。
日本からは予約ができないため、このサイトでしばらく残数の様子を見ていましたが、他の日を見ても深夜便以外は満席になることはありませんでした。まあ大丈夫だろうと思って、安心して韓国に向かいました。
釜山総合バスターミナルへ
19:00頃に釜山国際旅客ターミナルに到着し、とりあえずご飯を食べて草梁(チョリャン)駅から地下鉄1号線に乗車しました。翌朝に市外バスに乗る予定ですが、とりあえずチケットを購入しておこうと思い、釜山総合バスターミナルに向かいます。
窓口の営業時間はわかりませんでしたが、券売機があるらしいので購入はできるだろうという考え。
釜山総合バスターミナルがあるのは地下鉄1号線の終点、老圃(ノポ)駅に隣接しています。
地下鉄1号線は釜山駅、博多からのフェリーが到着する旅客ターミナルに近い草梁(チョリャン)駅、釜山の中心地である四面(ソミョン)駅を通ります。
釜山の地下鉄は改札内で上下線ホームの行き来ができないので、行先を間違わないように。老圃(ノポ)と書かれている方面の改札を入ります。
私が乗車した草梁駅から40分くらいで老圃駅に到着しました。草梁駅は釜山駅のひとつ先の駅です。
そんなに混雑はしておらず、草梁駅から座れました。
改札を出たらBusan Central Bus Terminalと書かれた案内通りに進みます。日本語で高速・市外バスターミナルと書かれている案内もありましたし、小さな駅なので迷わないと思います。
バスターミナルに到着しました。
チケットを買う(前日・窓口)
ターミナルに入るとチケットカウンターがあります。
手前が高速バスの窓口と券売機、今回乗車する市外バスは奥に窓口と券売機があります。高速利用の有無とは別に高速バスは長距離、市外バスは中距離のようです。
券売機で購入しようとしたのですが当日券しか販売していませんでした。
21時を過ぎていましたが窓口は開いていたので、窓口でチケットを購入することに。
行先はDonghae(トンヘ)と言えば通じると思いますが、絶対に間違えたくないので、Googleにピンを立てておいて東海公営バスターミナルの詳細画面を窓口で見せました。窓口では英語が通じました。
行先:Donghae Intercity Bus Terminal(동해시공영시외버스터미널)
その後、当日かと聞かれたので翌朝だと答えると、窓口のディスプレイに時刻が表示されるので乗りたい時間を伝えます。画面に座席表が表示されるので、好きな座席を指定します。支払いにはクレジットカードが利用できました。
あらかじめスマホのメモなどに行先や日にち、時間等を韓国語か英語で書いて見せてもいいと思います。
翌日のチケットを無事購入できました。
チケットを買う(当日券・券売機)
当日券であれば、券売機を利用して簡単にチケットを購入することができます。
日本語に切り替えます。こうなれば無敵。乗車券の発券をタッチ。
目的地は「東海公営」を選択します。
一覧から選ぶと多すぎてわかりづらいですが、頭文字のアルファベットから絞ることができます。東海公営の頭文字は「D」です。
目的地を選ぶと、右側に時刻が表示されるので乗りたい便を選択します。
確認を押して次に進むと座席選択ができます。
支払いはクレジットカードのみ。現金は使用できません。
いよいよ東海へ出発
ちなみに老圃駅は街の外れなのでホテルなどなく、東莱駅付近まで戻って宿泊しました。朝7時頃に釜山総合バスターミナルに到着。
バス乗り場は1階です。チケットカウンターを抜けた奥に1階に降りる階段があります。
手前が高速バスの乗り場、奥に進むと市外バスの乗り場があります。
チケットを見ると乗り場は28番と書かれています。
外に出ました。上を見ると乗り場番号が書かれているので28番を探します。
28番乗り場。すでにバスが到着していました。韓国は右側通行なので乗車口が右側にあります。
朝ごはんを食べてなかったのでGS25というコンビニでパンとウユを購入。立ち食いのおでんやさんなど数軒は営業中でしたが、早朝なのでカフェや食堂は開いていませんでした。
運転士にチケットを見せて乗車。
バスは2+1シートで、購入の時に1人掛けの方を選びました。窓の上にシート番号の表示があります。
そこそこゆったりとしていますし快適。座席は後ろの人に何も言わずにいきなり倒してOKなようでした。
USB充電口があります。Wi-Fiは案内掲示などは見当たらず不明。ないのかも。
テーブルはなく、フットレストと小物入れ付き。バス内にトイレはありません。
定時に発車しました。乗客は15人と定員の半分程度。結局、当日券でも大丈夫でしたが1人掛け席は全て埋まっていました。
バスターミナルを発車してすぐに高速に乗り、後はひたすら走ります。
誰も飲食しないので急いで飲食のルールを調べました。市内バスは飲食禁止ですが、市外バスと高速バスは特に決まりはないとのこと。ただ、なんとなくお弁当を広げるような雰囲気ではありませんでした。
出発してから2時間半ほどして、七宝山休憩所という所でトイレ休憩がありました。
海沿いの綺麗な場所。
発車時間はわかりませんでしたが、とりあえず同じバスの乗客の後についてトイレに行きました。ウォシュレットではないですが清潔なトイレ。
食堂などもあるようですが、誰も店内に入らないのですぐバスに戻りました。休憩時間は15分だったようです。一応人数を数えてから発車しました。
七宝山休憩所を出て、しばらくは海沿いの景色の良い場所を走りました。
11時30分に東海公営バスターミナルに到着しました。所要時間は4時間10分ですね。
小さなターミナルですが、チケットの買い方は同じようです。当日券は券売機で購入でき、左に高速バス用券売機(緑)、右に市外バス用券売機(オレンジ)と並んでいます。釜山に戻る場合は、市外バスの券売機を使って目的地「釜山東部」を選びます。翌日以降のチケットは窓口で購入します。
ソウルや仁川空港行きのバスもありました。
東海旅客ターミナルまで路線バスで移動
東海公営バスターミナルは街の外れにあります。フェリーに乗るためには6㎞ほど離れた東海港旅客ターミナルまで移動する必要があります。
東海公営バスターミナルを出ます。路線バスに不安がある人は、ターミナルから道路に出る所にタクシーが何台か待機していました。
バスターミナルのすぐ前の通りに路線バスのバス停があります。
乗車するこのバス停の名前は不明。下車する東海港旅客ターミナルの最寄バス停は「Donghae Port(トンヘ ポート)」です。
NAVERマップなどで検索すると正確なルート検索ができると思いますが、そんなに複雑なルートではありません。時刻表の赤印を付けたバスに乗ると20分くらいで到着します。1時間に3本くらいありそうです。
バス停の電光掲示板では、どの系統のバスがあと何分後に到着するのかわかるようになっています。
東海の路線バスは前乗り、先に支払いをします。現金で支払っている人は見たことがないので、交通系ICカードをコンビニなどで手に入れて、チャージも済ましておいた方がスムーズだと思います。
下車する時は降車ベルを押し、後ろドアから下車します。
途中、大きな街がありました。帰国後に調べてみたらCheongok Golden Bat Caveという鍾乳洞があったり、海辺の景観が素晴らしい場所があったりと、バスターミナルから東海港の間の狭い範囲だけでも楽しめそうな場所がありそう。
Donghae Port(東海港)のバス停に到着しました。バスの車内案内は韓国語だけなので、Googleマップなどで現在地を把握して、近づいた時にベルを押しました。
東海港国際旅客ターミナルのゲートのすぐ近くにバス停があります。
■東海駅に行きたい場合
Donghae Port(東海港)バス停から700mしか離れておらず徒歩10分くらい。また、比較的本数の多い21-1系統のバスは東海港を経由して東海駅まで行きます。その他の系統も駅まで数分の所を通ることが多いので、現在地を把握しながら適当な所で降りてみてください。
まとめと感想など
今回の旅は博多→釜山、東海→境港と国際フェリーに乗ることが目的だったのですが、釜山→東海の移動方法がよくわかりませんでした。そもそも東海ってどこ?から始まったのですが、韓国はバスが発達していてチケットの購入も簡単でしたし、何事もなく4時間ほどで到着することができました。
今回は早朝発ということもあり前日に窓口でチケットを購入しましたが、当日券の券売機が日本語に切り替えられるのがホント大助かり。まあ今回のようにあまり時間的余裕がない時のために、日本からの予約が可能になれば嬉しいですね。
東海港から出港前のイースタンドリーム号。この日は出港が3時間遅延したので移動を焦る必要はなかったのですが、無事辿り着けて良かった。
今度東海に来ることがあったら、もっとゆっくりして観光もしてみたいと思います。
それでは楽しい旅を。
東海港から境港までのイースタンドリーム号の乗船記はこちらから。