羽田空港第2ターミナルにある羽田エクセルホテル東急に泊まってきました。第2ターミナルの出発ロビーの端にあり、保安検査所入口Aは目と鼻の先とも言える距離。飛行機に乗る前泊に便利なのはもちろんですが、このホテルの最大の良さは滑走路を飛び立つ飛行機が部屋から間近に見えること!この近さは国内では1番だと思います。
どの風向きの時に飛行機がホテル前を飛び立つのかや、どの部屋を予約すれば滑走路ビューの部屋になるのかなど、予約前によく分からなかった点も一緒にまとめました。
※宿泊した2020年11月現在の情報となります。
羽田エクセルホテル東急の宿泊レポ
羽田エクセルホテル東急の場所
ホテルは羽田空港の第2ターミナル、2階の出発ロビー内にあります。保安検査場入口がA~Dまであるのですが、Aをさらに進んだ1番突き当りにあります。
ホテルの入口です。空港のホテルといっても出発ロビーに直結しているってあんまりないですよね。
チェックイン
入口を入ると、左側にフロントがあります。まずはチェックイン。
エスカレーターは乗り込んでからカードキーをかざすと自分の部屋のあるフロアボタンが押せるようになります。
今回のお部屋は5階。廊下はシンプルで明るい雰囲気。
カードキーで開錠します。
デラックスダブル(28㎡)のお部屋
今回は飛行機が見える部屋、デラックスダブルの部屋に1人で泊まりました。これで滞在中はずっと窓から飛行機を見ていられますし、夜になったら部屋の電気を消して夜の空港の明かりを存分に楽しむこともできます。割高にはなるけど飛行機だけを楽しむのであれば1人泊が断然お勧め。
部屋の広さは28㎡、1人だったら十分すぎる広さ。
ダブルベッドの幅は180cm。
寝巻は一般的なネグリジェタイプ。
ベッドの両サイドにはそれぞれチェストが。左サイドには目覚まし時計とコンセント1口。
右チェストにはコンセント2口と金庫。
飛行機を見るのに夢中で1度も電源を入れなかったテレビ。見やすい位置と大きさだと思う。
無料のミネラルウォーターが2本と電気ポット。
ミニバーはなく冷蔵庫は空でした。
ドリップコーヒー、ほうじ茶と煎茶のティーバッグが2セットずつ。こちらも無料です。
テレビ台にUSBハブとLANケーブルが置いてありました。通常コンセントの他、マルチポート、LANポートがあります。
ティッシュは通常サイズのものが用意してありました。花粉症でも安心。
使い捨てスリッパの用意あり。靴べら等の他、アイロン台もこちらにありました。
ハンガーは5本用意がありました。消臭スプレーも。
水回りとアメニティ
一般的なビジネスホテルに比べるとゆったりとした水回り。トイレは一応独立していて奥の扉の向こう側にあります。
このホテルは大浴場はないですが、お部屋のお風呂は足が伸ばせるほどの広さがありました。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープはコーセーのSTEPHEN KNOLL(スティーブンノル)
水圧も十分あり、安定して温かいお湯がでました。
バスタブ上部の棚にはタオルとバスタオル。ハンガーが2つありました。
洗面台には洗顔・手洗いフォーム。
洗面台横にはアメニティ、紙コップ、ティッシュ、ハンドタオル。
アメニティはこちら。歯ブラシ、コットンセット、ヘアバンド、綿棒、シャワーキャップ、ボディタオル、使い捨てカミソリ、シェービングクリーム。
基礎化粧品やメイク落としはありませんでした。
ビジネスホテルでよく見かけるパナソニック製ドライヤー。一般的な髪量の人なら問題ない。
扉の奥にあるトイレ。もちろんウォシュレット付き、清潔でピカピカのトイレです。
館内設備
各フロアに電子レンジと自販機(ソフトドリンク、酒)がありました。自販機は街にあるものと価格的には変わりませんでした。
大浴場とコインランドリーはありませんでした。
朝食
朝食はロビーにあるフライヤーズテーブルにて。2階なので飛行機は見えず、代わりに駐機場のタペストリーが掲げてありました。
2022年12月より朝食ビュッフェが再開しています。私が宿泊した時には例の疫病の影響で和定食か洋定食のどちらかを選ぶ形だったので参考にならないと思いますが、こんなこともあったんだなと思って読んでいただければ。
朝食ビュッフェ | |
---|---|
宿泊者、外来 | 2,980円 |
時間 | 5:00~10:00(L.O.9:30) |
私は和定食を選びました。これにコーヒーが付きます。(コーヒーもお膳と一緒に提供されました)
この時の朝食料金は2,500円(宿泊者料金)だったのですが、和定食のこのお膳だと少し割高だと感じました。今後は特別なことがない限りはビュッフェだと思うので、まあよい経験になりました。
24時~5時はターミナルが閉鎖される
夜中になって飛行機の動きも少なくなってきたのでターミナル内を散策しようとしたのですが、24時から5時までは第1、第2ターミナルは閉鎖。その間、第2ターミナル内にあるこのホテルから外に出ることはできません。
フロントの人から「今出られませんよ」と言われ、開かないドアからターミナル内を見てみました。誰もいない。
部屋からの飛行機の眺望について
羽田空港の基本的な滑走路運用について
図の中に羽田エクセルホテル東急の位置を赤い星印☆で示しました。眺望は黒い矢印側です。
私はホテルに泊まる前、羽田空港の滑走路を「どこを、いつ、どのように飛行機が飛ぶのか」が全くわかっていませんでした。
羽田空港にはA~Dの4つの滑走路がありますが、風向きによって離着陸する方向が変わります。北風運用時(主に寒い時期)は水色の方向に離着陸をし、南風運用時(主に温かい時期)にはオレンジの方向に変わります。
北風運用時のホテルからの見え方
ホテルからはC滑走路が見えます。ホテル自体がかなり北側の端にあり、北風運用時は離陸する飛行機が目の前に見えます。同じC滑走路でも南端で行われる着陸はよく見えませんでした。
南風運用時のホテルからの見え方
※南風運用時には宿泊経験がないので、今後確認したいと思います。
夕方の時間帯を除き、C滑走路で南風運用時に離陸する飛行機については、端の方に少し見えるのではと思います。着陸はありません。
南風運用時(15時~19時限定)の見え方
ただし、南風運用時の場合、15時~19時は運用が以下のように変わります。
南風運用時に早めにチェックインすれば着陸する飛行機が見えるかもしれません。(視界に入る時点ですでに着陸して滑走路上を移動している可能性あり)
風向き別ホテルから見える飛行機のまとめ
北風運用 | 南風運用(通常) | 南風運用時(15時~19時) | |
C滑走路を離陸 | ◎ | △ | △ |
C滑走路に着陸 | △ | なし | ○ |
駐機中の飛行機 | ◎ | ◎ | ◎ |
宿泊したのは2020年の11月後半、この日は北風時運用だったため、C滑走を飛び立つ飛行機を目の前で見ることができました。
滑走路側の部屋に泊まるのであれば離陸が目の前で見られる北風運用時が良いと思います。国土交通省による羽田空港の北風南風の運用割合(※)についての資料を見ると、10月~1月であれば90%以上北風運用がされています。ただ、冬だからと言って100%北風運用ではないことと、1日のうちで運用が変わる日もあるということはご留意ください。
※羽田空港のこれから 国土交通省
※北風・南風の運用割合(2020年度(2020年3月29日~2021年3月31日分))【PDF】(342KB) 国土交通省資料
実際にこんな感じで見えました
部屋のブラインドを上げると、ANA機がすごい近い。
窓際の椅子に座ってゆっくりと飛行機鑑賞。第2ターミナルは国内線のANA、エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤー(山口宇部、関西行きのみ)が発着します。
駐機する飛行機の奥にはC滑走路が。こちらからANA機が離陸。
こちらはJAL機が飛んでいきました。
お次はAIR DOです。
宿泊時は国際線がほとんど運休だったので国内線ばかりですけど、離陸する飛行機を見ていると旅に出たくなりますね。
小さいですけどD滑走路から飛び立つ飛行機も見えました。たぶんJAL機。
飛行機だけでなく東京湾も見えるのでタンカーが来たり。
スカイツリーも見えたりします。
夜の駐機場も楽しくて眠れない
夜になるとAIR DOの特別塗装機「ベア・ドゥ北海道ジェット」が来ました。かわいい。
エンジンの点検でしょうか。
こっちもなんか整備中。夜になると離着陸が減った代わりに整備の人が増えて忙しそうです。滑走路の誘導灯もきれいだし、夜は夜で楽しいので全然眠る暇がありません。
どの部屋を予約すれば飛行機が見えるのか
公式サイト、旅行サイトともにプラン名や部屋名に「滑走路側」などの記載があり、飛行機が見える部屋がわかるようになっています。公式サイトでは「羽田空港C滑走路を望む」というプラン名となっており、じゃらんでは部屋名の所に【禁煙】デラックスダブル滑走路側5階と記載されています。
客室タイプ | 階 | 滑走路側 |
スタンダード | × | |
スーペリアシングル | × | |
エクセルシングル | × | |
エクセルツイン | 3 | ○ |
デラックスダブル | 5 | ○ |
デラックスツイン | 4,5 | ○ |
プレミアダブル | 3,4,5 | ○ |
プレミアツイン | 3,4,5 | ○ |
スイート | 7 | ○ |
プレミアのお部屋の中には、窓際に実際にファーストクラスの座席として使われていたシートが置かれた「プレミアフライヤーズツイン」「プレミアフライヤーズダブル」という部屋もあります。(公式サイトから予約できます)
少しでも安く予約するには
いろんなサイトを比較するのがいいと思いますが、直前だったらagodaを見ると安く出ていることがあります。
使い勝手やクーポンの多さだと楽天やじゃらんがいいと思いますが、予定が決まっているのならば早割プラン(楽天だと「早割得々プラン60」、じゃらんだと「60日前までがお得!」で出てました)で予約すると少し安くなります。
1番安価な部屋(眺望なし)は
以前に宿泊したスタンダードシングルの部屋はこんな感じ。完全に普通のビジネスホテルでした。
プランには「眺望なし」とちゃんと書かれていましたが、窓から中庭が見えるだけです。まあ第2ターミナルの保安検査所入口まで30秒という立地に頼らざる得ないこともあるのですよ。
まとめ
■メリット
滑走路からこれだけ近いホテルはない、飛行機好きにはたまらない。
保安検査所入口まで30秒という近さ。ギリギリまで寝ていられる。
■デメリット
滑走路側の部屋は1人泊だと割高。
前泊に使うには宿泊費がやや高い。
夜24時~朝5時まではホテルから出られない。(ターミナル夜間閉鎖のため)
飛行機が見えるホテルといっても空港外にあることが多く、ここまで滑走路に近いホテルは国内ではないと思います。できれば2連泊して昼間にゆっくりと飛行機を眺めたいなと思っていますが、ちょっと1人で泊まるには価格が高いですよね。シングルの部屋は滑走路側にはないので、狭くてもいいので滑走路側のもう少し手頃な部屋があると嬉しいなと思います。でもまあ自分へのご褒美的な使い方で今後も楽しみたいと思います。
前泊に使うのはもちろんギリギリまで寝ていられて便利なのですが、最安の部屋でも1万円を超えるので、私は旅先でお金を使いたいなと思って若干躊躇してしまいます。最安のスタンダードシングル(眺望なし)の部屋は7千円程度の蒲田のビジネスホテルとあまり変わらないので、前泊が必要であれば第1ターミナルのファーストキャビン(カプセルホテル、大浴場もあり)か近隣のビジネスホテル等に泊まって節約して、また滑走路側の部屋に泊まって飛行機を見る時のために使いたいなと思います。
羽田エクセルホテル東急の情報
住所:〒144-0041
東京都大田区羽田空港3-4-2 羽田空港第2ターミナル内
チェックイン:14時~24時
チェックアウト:11時
フェイスタオル | ○ | くし | ○ |
バスタオル | ○ | ドライヤー | ○ |
歯ブラシ | ○ | ||
パジャマ | ○ | ||
スリッパ(使い捨て) | ○ | 大浴場 | × |
シャンプー | ○ | サウナ | × |
コンディショナー | ○ | 水風呂 | × |
ボディソープ | ○ | コインランドリー | × |
洗顔フォーム | ○ | 無料Wi-Fi | ○ |
綿棒 | ○ | 枕元コンセント | ○ |
コットン | ○ | 携帯充電器 | × |
基礎化粧品 | × | テレビ | ○ |
メイク落とし | × | USBポート | ○ |