福岡県といえども鹿児島本線沿い以外は謎のエリアだったのですが、ついに踏破の日がやってきました。平成筑豊鉄道に乗って田川伊田駅へ。とても雰囲気のある田川伊田駅は駅舎がホテルになっていて泊まることができます。シャワー、洗面、トイレは共同ですが、1人旅でも1泊3千円台と気軽に利用できる価格。部屋から列車を目の前に見ることができ、楽しく過ごせたのでブログに記録しておきます。
(旅行時期 2020年10月)
田川伊田駅舎ホテルの場所
関東の人間で福岡県田川市の場所を正確に指せる人はどれだけいますかね。私はぼんやりとしか分かっていませんでした。
田川伊田駅は平成筑豊鉄道の他にJR日田彦山線の駅でもあり、小倉からJRで行くこともできます。(在来線で約1時間)
チェックイン
この日は世界遺産である宗像大社にお参りするために大島に渡り、その後にJRと平成筑豊鉄道を乗り継いで田川伊田駅まで来たので到着は20時を過ぎていました。
駅構内は明るいですけど、駅舎はライトアップなどはされていないので暗くて全貌は分からず。
フロントは2階なので、駅舎正面にある階段を上がります。
使い古したトランクが置かれていて、ホテルに入る前から旅情をかきたてる演出が。
2階に上がったら通路に沿って奥まで進みます。
手前に鉄板焼きのお店があってホテルとオーナーさんが同じようです。利用してみたかったのですが、ちょうど定休日でした。また次回に。
こちらがホテルの入口。
入るとすぐにフロントがあって料金は前払いになります。手続きをして部屋の鍵を受け取ります。
チェックイン時間は15時~22時30分まで。
部屋の種類は
全11室の小さなホテルです。部屋は3タイプあります。
①寝台列車をイメージした2段ベッドが2台並んだ部屋(1~4名)
②2段ベッド1台+シングルベッド1台(1~3名)
③ダブルベッド1台(1~2名)
私はもちろん①の寝台列車をイメージした部屋を予約しました。
どの部屋もシャワー、洗面、トイレは共同(男女別)です。ドミトリーはなく、どの部屋も個室利用となります。
部屋を開けると、列車とホームが近い
廊下を進む。もうどこを見ても雰囲気が出ていて良い。
こちらが私のお部屋「客室3」
カードキーではなく普通の鍵を使って開けます。
両側に2段ベッドが並んでいて寝台車のイメージ通り。全室個室なので、この部屋を1人で利用します。
部屋がどうなっているのか見る前に、ちょっと待って。すでに列車がすごい近いんですけど!
急いでカーテンを開けてみた。運転士さんの顔がすぐそこ。というかカーテンを開けっ放しだと列車の方からも部屋の中が丸見えなのでは。
※薄手のカーテンだけでなく厚手のカーテンと二重になっているので、カーテンさえしっかり閉めておけば中が見えることはありません。
「日本一ホームから近いホテル」という謳い文句が公式ホームページにあったんだけど、まさにその通りだった。
列車の本数が少なく、終電も早いので音がうるさくて眠れないということもなかったです。特急列車のようにこの駅をスピードを上げたまま通過する列車はなく、停車するためにゆっくりとホームに入って来るので。
平成筑豊鉄道は朝夕は多少本数が多いですが、上下線ともほぼ1時間に1本、終電は23:20です。
これは翌日の朝。列車の音で目覚めるという幸せ。しかし思い切り運転士さんと目が合ってしまった。身だしなみを整えてからカーテンを開けた方がいいです。
この日は平日だったけど、寝坊したこともありラッシュ時間は過ぎたのか。乗客はまばら。
ものすごいホームと列車ビューの部屋で感激しきり。
部屋の詳細とアメニティ
プラン名:2段ベッド2台【wi-fi無料】<19型TV・コンセント有>
※バス・トイレ・洗面所は共用(男女別)、食事付きのプランなし
宿泊料は時期によって変動するので各旅行サイトを参考にしてください。ちなみにこの時は1泊3,960円(1人1室)でした。
4つベッドがありますが、1人なので1番出入りのしやすい下段のBベッドを本日の寝床に。
各ベッドの足元にテレビが設置されています。騒音防止のためアメニティのイヤホンを繋いで使います。
枕元スペースにはコンセント2口、鍵付き貴重品入れ、テレビのリモコン。
貴重品入れは財布とスマホが入るくらいの大きさ。
枕元スペースの反対側には小さめのティッシュ。あとベッド内の照明のスイッチがありました。
ベッド内にタオル掛けがひとつ。
ハンガーは1人1つずつ、4つありました。上段のベッドの縁に掛けて使います。
ゴミ箱は部屋に1つ。
消臭剤が置いてありました。全室禁煙で全くの無臭でした。
入口の上部にエアコンの設置がありました。各部屋で温度の調節ができます。
ベッドの上に、フェイスタオル1枚とバスタオル1枚、使い捨てスリッパ、アメニティが入った袋が置いてありました。寝巻はなかったので、私はいつも持っているユニクロのステテコを履いて寝ました。
アメニティは以下の通り。
歯ブラシ、くし、カミソリ、コットンと髪ゴムのセット、あかすりタオル、基礎化粧品セット(化粧水、乳液、洗顔、メイク落としが各1回分ずつ)、耳栓、イヤホン
価格も形態もゲストハウスの個室という感じなんですが、ひと通り揃っていて不便はありませんでした。
共用スペース(洗面、シャワー室など)
洗面、シャワー、トイレは男女別に設置があり、どこもきれいに掃除がしてありました。
ブランドは不明ですけどリンスインシャンプーではなく、シャンプー、コンディショナー、ボディソープが揃っていました。洗顔フォームはシャワー室にはないですが洗面台にありました。
脱衣所は簡単な造り。鏡やドライヤーは洗面所にあります。
こちらは女性用洗面スペース。洗顔&手洗いフォームとドライヤーの設置あり。
ドライヤーは威力があるタイプですぐに乾きました。
トイレの写真はないですけど、もちろんウォシュレットです。
無料の軽朝食サービス
※宿泊時も疫病のさなかでしたが、現在もこのサービスを行っているかは不明です。
予約サイトを見ると【食事なし】のプランしかないのですが、実際に宿泊してみると朝にパンのサービスがありました。
こちらは共用のキッチン。
奥のテーブルに袋に入ったパン(1人2個)とフリードリンクが置いてありました。
日本茶のティーパックとドリップタイプのコーヒー。お湯の入ったポットもあり。
足元の冷蔵庫には冷たい飲み物各種が。
キッチンには共用のラウンジがあるので、そちらで朝食をいただきました。
お腹いっぱいという訳にはいかないけど、朝に温かいコーヒーと100%オレンジジュースなどが自由に飲めるのは嬉しいサービス。パンも美味しかったです。しかもラウンジがおしゃれな感じで。
チェックアウト
陽が差しこんでいる方がより列車感が強いような。見納めです。
チェックアウトは10時です。支払いは済んでいるので鍵を返すだけです。
お世話になりました。楽しく過ごせました。
列車の時間ぎりぎりに出てしまったので行けなかったけど、3階に展望デッキがあるらしい。次は絶対行かねば。
熊本のくま川鉄道沿線には引退したブルートレインに泊まれる宿があります。
感想と注意点
確かにこんなに列車やホームに近いホテルはないと思います。特別な体験ができて楽しかったし、外観も建物の中も映える。隅々までこだわって造ってあるので、鉄道好きな人などコンセプトに共感できれば楽しく過ごせると思います。2020年に駅舎を改装してできた新しいホテルなのでとてもきれいでした。
・全部の部屋が線路側ではない(予約時に注意を)
部屋は廊下を挟んで線路側(今回泊まった方)と駅前ロータリー側にあります。今回はじゃらんで予約しましたが、楽天も同じく、線路側指定のプランはありません。ただ、じゃらんと楽天の場合は予約時にコメント記入欄が出て来るので「線路側希望」と書いておきました。絶対に線路側に泊まりたい人は予約の前に電話で確認した方がいいと思います。
・ホテルほどのサービスはない
ホテルというよりはゲストハウスの個室と思っていた方がいいかもしれません。アメニティは揃ってますが、シャワーや洗面台、トイレは共同ですし、2段ベッドも若干硬めのマットですし、フロントも不在な時間が結構ありました。割高な1人泊でも3千円台で泊まれるという価格を考えると至れり尽くせりのサービスはないことは分かりますし、ゲストハウスやカプセルホテルに泊まるような感覚でいれば不満はでないと思います。
・コンビニや食事が出来るところはあるか
コンビニは300m離れた所にミニストップがあります。繁華街はないですが、居酒屋などはぽつんぽつんとあり、多少遅くなっても探せば何か食べられると思います。私は駅から5分くらい歩いたところにある洋風居酒屋でチキンやおにぎりなどをテイクアウトしました。田川伊田駅舎の1階にうどん屋が入っているのですが、夜8時の時点ではとっくに店じまいしていました。(営業時間は不明)
田川伊田駅舎ホテルの情報まとめ
住所:〒825-0015
福岡県田川市伊田町2621-3 田川伊田駅舎2F
チェックイン:15時~22時30分
チェックアウト:10時
フェイスタオル | ○ | くし | ○ |
バスタオル | ○ | ドライヤー | ○ |
歯ブラシ | ○ | ||
館内着 | × | ||
スリッパ(使い捨て) | ○ | 大浴場 | × |
シャンプー | ○ | サウナ | × |
コンディショナー | ○ | 水風呂 | × |
ボディソープ | ○ | コインランドリー | × |
洗顔フォーム | ○ | 無料Wi-Fi | ○ |
綿棒 | × | 枕元コンセント | ○ |
コットン | ○ | 携帯充電器 | × |
基礎化粧品※ | ○ | テレビ | ○ |
メイク落とし※ | ○ | USB差し込み口 | × |