札幌からスタートした青春18きっぷでの旅も最終日の5日目。広島駅からの出発でしたが、広島、山口と進む間は列車が空いてたこともありお酒を飲みながらのんびりと。九州に入り、どこまで進むか悩みましたが、平成最後の18きっぷ旅なので熊本県の「平成駅」をゴールに。すごく楽しかった!!!
【5日目】広島駅→平成駅(熊本県)(JR移動距離401.8km)
◆今日の教訓 |
青春18きっぷの長距離旅って1度やったら懲りると思ったけど大間違いだ。強い中毒性があるのでむやみに手を出しては危険だとわかった。きっとまたやってしまう・・・。 |
5日目の移動 | ||||
広島 | 10:15 | → | 岩国 | 11:06 |
岩国 | 11:10 | → | 下関 | 14:30 |
下関 | 14:52 | → | 小倉 | 15:06 |
小倉 | 15:43 | → | 荒木 | 17:45 |
荒木 | 17:48 | → | 熊本 | 19:08 |
熊本 | 19:18 | → | 平成 | 19:21 |
広島駅を出発、岩国そして下関へ
本日最終日は広島駅から出発。私は明日東京に帰らなくてはならないため鹿児島空港から成田のチケットを買っています。でも昨夜調べたらまあなんとか熊本くらいまでは軽く行けると分かったため、ゆっくり8時起床。しかも宿が朝食付きだったので食べてから出かけました。熊本まで行けば翌日の鹿児島までは新幹線なり交通手段も多い。もう山は越えた。ここからは最後の1日を楽しみつつ焦らず進もう。
昨日到着した時も思ったけど、広島駅は駅が大きく、新幹線改札内だけでなく在来線のエリアにも大きなお土産店や飲食店が入っていました。
さすが広島。広島カープ関連商品も充実。
いろいろとお土産を見ていると山口の美味しい日本酒「獺祭」が。電車で飲めるように小さなカップまで付いている。今日は迷わず購入。列車内で飲めなかったら宿で飲もう。ついでにつまみに干し牡蠣、お菓子などを購入しました。5日目になってやっと食料を確保しておく重要性について学んだ成果が出た。
広島10:15発の岩国行きに乗車。まだ車内はほぼほぼ座席が埋まっていて、とても酒なんか出せぬ雰囲気。
11:06に岩国に到着。すぐに11:10発の下関行きに乗り換えます。出発当初は割と乗客がいたのですが、徐々に降りて行き、段々と車内は閑散と。前後の座席には誰もおらず、横を見てもいない。
ふふふ、やっとこの時が来た。
広島駅で買った獺祭を飲むチャンス!!
そしてこの干し牡蠣がつまみに最高。干してあると言ってもちょうど良い柔らかさ、旨みが凝縮している。次行ったらまとめて買おう。(料理にも使えるらしい)
外はあいにくの雨模様だったのですが、のんびりと列車に揺られながら日本酒を飲むという贅沢な時間を過ごしました。これよこれ。私が求めていたものは。
いよいよ九州へ、下関→小倉
下関を14:52に出発。本州から九州に入ります。本州を青春18きっぷだけで縦断できたのかと思うと達成感がある。
下関駅から14分の乗車、15:06に小倉に到着。
駅看板の雰囲気が全く違う。JR九州エリアに入ったことを実感。
ここからは列車の本数も多いのでひとまずお昼ごはんにしますか。(といっても昼にしてはかなり遅いが)
小倉駅は新幹線も通っていて大きいので食べる場所には困らない。
前から日田に行って日田焼きそばが食べたいと思っていたのですが、調べたら日田の「想夫恋」が小倉のエキナカにもあるんですって。改札を出て駅ビル内にあるレストラン街「小倉エキナカひまわり通り」を目指すと、その2階にありました!!(改札階は3階なのでひとつ下の階になります)
※駅ビル施設リニューアルに伴い、この想夫恋小倉エキナカ店は閉店しています(2021年6月現在)
基本的にメニューは焼きそば各種。それ以外は餃子とサラダ、ビール程度。
私は生玉子入り焼きそばを注文しました。
来た!柔らかい麺とパリパリの硬めに焼いた麺とが混じっていて触感が良い。玉子をトッピングしたのも正解だったな。この焼きそばも美味しかったけど、いつか日田のお店にも行ってみたいな。
中途半端な時間帯だったからか他には出張中というていの男性客が1名のみ。空いていたのでのんびりと食べて、また駅に戻ります。
小倉→荒木→熊本、そしてこの旅の最終到着駅に
小倉駅を15:43に出る荒木行きに乗車。さてどこまで行くかですよね。進めるところまで進むとしたら熊本県の人吉駅まで行けそう。人吉は宮崎や鹿児島との県境に近い所にあるのだけど、そこに夜の11時過ぎて到着するのもアレだわ。コンビニなどもないような場所だし、宿の問題もあるしな(温泉があるのでどこかしら空室はあるとは思うが、それはまた次の機会にゆっくり楽しみたい)
うーん。
お、そうだ。今行くべきふさわしい駅があるではないか。そこでこの旅を終わりにしよう。
これわかりづらいのだけど、今までの雨が上がって虹が出た。旅のフィナーレに向かって華やかな演出。
17:45に荒木駅に到着。3分の乗換え時間ののち17:48発の八代行きに乗る。
そして熊本駅にとっぷりと日の暮れた19:08に到着。ここで鹿児島本線とさよならして豊肥本線に乗り換えます。
乗り換え時間10分で熊本駅19:18発の肥後大津行きへ。
この旅のゴール「平成駅」に到着
そうここに来たかったのですよーーー!
熊本駅からひと駅、この旅の最終到着駅「平成駅」に19:21到着。
平成のうちに来たいと思ってたのです。やった。しかも静かな駅を最終到着駅にできたのも私らしくて嬉しい。
平成駅は熊本の隣駅なのだけど、この時間は無人で降りる人もまばら。周辺は住宅街だけど列車はあまり利用されていないのかも。
感慨深くて1人じろじろと駅を見て回り、明らかな不審人物となる。(駅前は狭い通りだけど車が結構来るから注意な)
「平成」の駅看板に並んで「昭和」タクシーの看板があるのも良い。
5日間でのJRの移動距離は2339.6㎞(※)、それに函館から青森までのフェリーを含む移動118㎞を足すと全行程2458㎞となりました。
(※営業キロで計算したから実際の距離とは多少違うらしい)
いつかやってみたいなと思っていたけれど、やってみたら意外とできた。そして思った以上に楽しい。
青春18きっぷを使うと安く旅することに目が行きがちだけど、在来線に乗らないと見えない景色を見せてくれて本当に良かった。そこにしかない車窓、そこで生活をする人たち、旅行や出張ではなく日常として走っている列車。この切符でどれほど長く移動したとか、いくら元が取れたかなんて話はいい。雪深い北海道や東北からコートなど着なくても温かい春の九州まで、日本と言ってもこれだけ違うって普段ニュースで見ただけでは実感できないもん。列車もかなり古いタイプから最新式のクッションが良いものまでさまざまだってそんなに知らなかった。列車が移動手段というだけじゃなくて、乗っていること自体が旅、楽しみになるって青春18きっぷすごいわ。
青春18きっぷよ、札幌から熊本まで運んでくれてありがとう。平成だけと言わず令和の時代になってもよろしく。
ちなみに、この平成駅から徒歩5分くらいのところにある「湯らっくす」という天然温泉の健康ランドは24時間営業できれいなのでお勧めです。この日は湯らっくすで仮眠して、翌日鹿児島空港から東京に帰りました。
(おわり)
予算と宿についてはこちらにまとめました。
その後、青春18きっぷ1回分で東京から小倉まで行ったりしました。懲りてないですね。